しるくまカフェ・調理実食レポート
2011/11/03 19:30
「Garbage Shot」第百六十三回。今回は先に【クマの形をしたもなか入り・懐中しるこ「しるくまカフェ」千趣会から登場】で紹介した、千趣会が運営する【ベルメゾン マンスリークラブ】で販売中の懐中しるこ、「しるくまカフェ」を紹介する。
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↑ しるくまカフェ紹介動画。
「しるくまカフェ」は金沢の老舗で手焼きされた”くま”を模った「もなか」の皮に、小豆の美味しさを閉じ込めたフリーズドライのおしるこを入れた懐中しるこ。お湯を注ぐと、ほどよい甘さのおしるこが出来上がる。種類は「ほろにが抹茶しるこ桜風味」「北海道小豆と栗の焦がししるこ」「ミルク仕立てのまろやかかぼちゃしるこ」の3種。これらの味を各3個づつ計9個をセットにした上で、「和モダンの可愛い箱入り」で梱包している。
セットが梱包された箱の中には、「ほろにが抹茶しるこ桜風味」「北海道小豆と栗の焦がししるこ」「ミルク仕立てのまろやかかぼちゃしるこ」がこじんまりと並んでおり、一つ一つが個別に包装され、気軽に持ち運べるスタイルとなっている。
↑ 一箱9袋入り。1袋単位で取扱ができる。一つの袋の中には一つの「しるくまカフェ」が
袋を開けると紹介の通り、まん丸と体格の良いクマの形をしたもなかが現れる。この中に長方体のフリーズドライ化したおしるこが入っていて、お湯を注ぐとクマの皮のもなかと混じり合い、美味しいクマ汁……ではなくお汁粉が出来る寸法。
↑ まぁるく太ったもなかのクマさん。中には長方体のフリーズドライ化したお汁粉が入っているので、振るとかさかさと音がする
一時期話題に登った「このままお湯につけるのか、それとも崩さねばならないのか」だが、袋の後ろには「もなかに割れ目を入れてカップに入れます」とある。要はお湯を入れる前に、もなかの背中の部分にスプーンなどで割れ目を入れ、お湯が入った後に中のフリーズドライがスムーズに溶けるようにしておかねばならない。また、お汁粉として完成した後、もなか自身を食べやすくする意味合いもある(完成してからちぎってもよいのだが、お湯を吸ってふにゃふにゃしてしまい、やや面倒なことになる)。
↑ 袋の裏の説明にも、もなかの背中の部分に割れ目を入れると記述されている。お湯を注ぐ前にスプーンなどで割れ目を入れた方が楽
肝心の味わいだが、少なくとも「小豆」は店頭で普通に手に入る一般の懐中しること比べ、ずば抜けて違いがある……というほどではない。確かに甘味はすっきりしていてしつこさは無く、後味もさっぱりしている。一方で「ほろにが抹茶しるこ桜風味」と「ミルク仕立てのまろやかかぼちゃしるこ」は、おしるこの新たな味わいとの出会いを体感させてくれる。特に「抹茶しるこ」は甘味と苦味の意外なマッチングにやや驚きすら覚える(もっとも、お茶と甘味(特に和菓子)の相性の良さを考えれば、それほど不思議ではない)。
やはり「しるくまカフェ」の一番の見どころは、その造形に他ならない。愛らしい瞳でお茶椀やカップの中に収まり、じっと見つめられていると、お湯を注ぐのがかわいそうにすら思えてくる。箱の体裁もちょっとオシャレでセンスある和風スタイルなのも高ポイント。自分で楽しむよりもむしろ、他の人に「驚き」や「和み」と共に美味しさを贈り届けるツールとして使いたいものだ。
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