スマホ3割近く・タブレット機も2割超…高率を見せる医師の先端モバイル機所有率

2011/10/27 12:00

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iPadケアネットは2011年10月26日、医師におけるスマートフォン・タブレット機の所有状況に関する調査結果を発表した。それによると調査母体の医師においては、スマートフォンの所有率は28%、タブレット機は21%に達していることが分かった。【スマートフォン所有率は16.5%、男性20-30代は3割超え】などをはじめとする、一般に向けた調査結果による所有率15%内外の値と比べると、高めなのが確認できる。また使い道としては医学や医療関連のニュースをチェックしたり、臨床に役立つアプリを活用する事例が多いようだ(【ケアネット公式サイト】)。



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今調査は2011年10月12日から17日にかけて、同社の医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。

今調査母体(医師)において、スマートフォンとタブレット機それぞれの所有状況(長期貸与も含む)を確認したところ、スマートフォン・タブレット機共に「iOS」「Android」双方を持つ人は1%、いずれかを持つ人は2割超えという結果になった。

↑ 医師のスマートフォン・タブレット機所有状況(iPhone(iOS)/Android)
↑ 医師のスマートフォン・タブレット機所有状況(iPhone(iOS)/Android)

冒頭でも触れたが世間一般の保有率と比べると随分と高い。さらにタブレット機に至っては保有率が2割を超え、「随分」を超えた高所有率が確認できる。

3割に近づく勢いを見せるスマートフォンで医師達はどのような使い道をしているのか。医療における用途を複数回答で聞いたところ、トップには「関連ニュースの閲覧」がついた。

↑ 医療におけるスマートフォンの用途(所有者限定、複数回答)
↑ 医療におけるスマートフォンの用途(所有者限定、複数回答)

ほぼ同率で「臨床に役立つアプリの利用」、次いで「医薬品や治療法に関する情報収集」「医学や医療に関する書籍・論文閲覧」などが上位についている。コミュニケーションやゲームのような、医療絡みとはいえエンタメ色が見える使い方はあまりされておらず、実用ツールとして活用されているように見える。

具体的な使い道を記した回答者コメントを確認すると、一般の利用者のスマートフォン活用法と同じ手法(タイマーや資料調査、機動力を活かした出先でのメール確認など)以外に、「臨床写真の撮影(皮膚科)」「患者の気を引かせる(小児科)」など、医師ならではの使い方も見受けられる。

医者とiPadiPadなどのタブレット機をプレゼンや学習ツールとして活用する医療関連企業が増えているが、今調査結果でも全般的に情報収集や臨床に役立つツールを主に求めていることが見て取れる。持ち運びが容易なモバイル端末で、従来の携帯電話より高性能、画面サイズも大きめなスマートフォンとタブレット型パソコン。これまでの一般携帯電話以上に期待され、ニーズが多い分野は数多く存在する。医師・医療分野もまた、その「多い分野」の一つといえよう。


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