ローソンの「プレミアム 芋三昧のロールケーキ(純生クリーム使用)」
2011/10/26 12:00
「Garbage Shot」第百六十二回。今回は先に【ローソンから「モカ」「芋三昧」2種類のプレミアムロールケーキ登場】で紹介した、[ローソン(2651)]で2011年10月25日から発売の、スイーツブランド「Uchi Cafe' SWEETS(ウチカフェスイーツ)」の「プレミアム 芋三昧のロールケーキ(純生クリーム使用)」。同社の「ロールケーキ」シリーズでは第22弾の商品。
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今回もいつも通り、いきつけのローソンに……では無く、諸般の事情で別所のお店に足を運び、この新作ロールケーキを確認。早速調達する。
↑ プレミアム 芋三昧のロールケーキ(純生クリーム使用)
商品棚のプレート部分には、いつものように価格が描かれている。それと共に今店の個性、あるいは方針からか、手書きのようなフォントを用い、大きく特徴が箇条書きされたチラシが貼られていた。さつま芋そのもののイメージ、そしてパッケージにも多用されている紫を全面に押し出したカラーリングは、非常に興味深く、そして好感が持てる。
今回商品の外観は以前の「プレミアム宇治抹茶と黒胡麻のロールケーキ(丹波篠山産黒豆入り)」と同様に、銀色のカバーが成された包装。中に入っているさつま芋に、光を通さないようにするための仕様。写真に描かれている本体の生地の色、そして周囲の模様共に紫色で構成されており、先の展示棚同様にさつま芋を強くイメージさせる。
早速自宅に戻って買物袋から出してみる。
↑ プレミアム 芋三昧のロールケーキ(純生クリーム使用)
今回の「プレミアム 芋三昧のロールケーキ(純生クリーム使用)」でも、パッケージ写真からお分かりの通り「価格表記が無い」。これは専門店のスイーツのような見た目にするためのもの。代わりに上・右の写真のように(事例。前回の「プレミアムモカのロールケーキ」の場合)、価格を陳列棚のネームプレートなどに明記してある。商品に値札をつけず、プレゼントなどへの配慮を行うスタイルはローソン側の配慮、ターゲットとする顧客層の拡大の模索、さらには間接的な商品の活用方法の提案の動きである(右上にキャンペーンのシールが貼ってあるが、これは容易にはがせる)。また、贈り物として用いるために使える「専用の持ち帰り用袋」も用意されており、これもまた「高級志向な提案型スイーツシリーズの展開」のアプローチの一つといえる。
スペックは、重量が正味100グラム、厚さ25ミリ・直径90ミリ。内部のクリーム部分は直径60ミリほど。栄養成分はカロリーが251Kcal、脂質16.4グラム、ナトリウム105mg。前回の「プレミアム和栗のロールケーキ」と比べて、手に持った時にやや重さを覚えたが、やはり重量の点でその違いが確認できた。
製造元は毎度おなじみの【コスモフーズ】。【商品一覧】を見たところ、久々に商品概要が掲載されていた。それによると、
とあり、先のローソン発リリースと同様のポイントが強調されている。
袋を開けて中身を取り出すと、容器の中にさらに薄いビニール製のカップが用意されていて、その中に「プレミアム 芋三昧のロールケーキ」が顔をのぞかせる。それと同時に、いつもの純生クリームの甘さと同時に、さつま芋特有の、クリームなどの洋菓子とは違った芋特有の優しい甘味を想わせる香りがただよってくる。
100円ショップやスーパーなどで普通に売っている太巻きのロールケーキは、あくまでもスポンジケーキがメインの素材。クリームは巻かれたケーキの間に入っている「つなぎ」「接着剤」ともいえる。しかしこの「プレミアムロールケーキ」シリーズは、普通のロールケーキと表現するより、「スポンジケーキで包んだ、たっぷりの生クリーム」という言い回しがよく似合う。それだけクリームの立ち位置が強い。スポンジ生地は添え物、クリームをメインディッシュとして展開するための、しかしそれゆえに大切な脇役ともいえる。
今回の「プレミアム 芋三昧のロールケーキ」もまた、その両者の立ち位置は変わらない。最近ではコンビニ系列のお店で販売される「ロールケーキ」といえば太巻きのではなく、この「スポンジケーキで包んだ、たっぷりの生クリーム」的なロールケーキが代表格とすらなりつつある。
↑ プレミアム 芋三昧のロールケーキ(純生クリーム使用)(全景)
肝心の味わい。前回の「プレミアムモカのロールケーキ」と異なり、今回は生クリーム部分にも具が入っている。まとまった大きさの具といえば半年ほど前の「プレミアム ブルーベリーとチーズのロールケーキ」が思い起こされるが、今回の”種子島の安納芋「みつ姫」の焼芋のダイス”はそれをはるかに超える大きさ。クリーム表面部分のかなりの面積からさつま芋が顔をのぞかせており、期待せずにはいられない。「安納芋」の独特の甘みは昨年自作した芋(【さつま芋作りに挑戦……(6)収穫】)で思う存分知っているからだ。
純生クリームには「鳴門金時のペーストを混ぜ」とあるが、これがやもすれば自己主張が強くなりがちな「洋風のクリーム」の強みを抑え、優しい味わいとして口の中に溶けていく。生地も見た目の紫だけでなく、ほんのりとした芋独特の甘みが楽しめ、そして種子島の安納芋「みつ姫」の焼芋のダイスでそのほくほくとした甘みは頂点に達する。口触りも焼き芋のダイスがクリームやスポンジ生地とは異なる食感ということもあり、アクセントとしての存在感を持ち、それぞれを口にする際の新鮮味を高めさせてくれる。
↑ こんな感じでスプーンですくって食べるわけだ
製作工程の複雑さ、材料などの事情から、価格は通常の期間限定品よりやや高めの250円。さつま芋ペーストによって織り成される純生クリームの素敵な甘味と、「みつ姫」の焼芋のダイスとの出会いを考えれば、その価格も致し方あるまい。
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