欲しい子供の男女の組合せは? 理想の子供の男女構成(最新)

2016/10/12 05:15

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子供を持ちたいと考えている夫婦において、具体的な人数以外に、男女の組み合わせに関して希望するケースも少なくない。すべて男子が良い、男女合わせて、女子がすべてなどなど。世間話の中では持ち上がることもある「夫婦が欲っする子供の男女の組み合わせ」に関して、今回は国立社会保障・人口問題研究所が2016年9月15日に公式サイトにて公開した、日本国の結婚や夫婦の出生力の動向などを長期的に調査・計量する「出生動向基本調査」の最新版「第15回出生動向基本調査」の調査結果(独身者対象の調査と夫婦対象調査の双方)をもとに、世間一般の意見を集約し、その実情を確認していく(発表リリース:【第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)】)。



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今調査に関する調査対象母集団や集計様式に関しては、出生動向基本調査に関わる先行記事の【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移】を参照のこと。

先に【理想と予定、子供の数の推移…(上)理想数と予定数推移】で触れたように、直近データ(2015年分)において理想の子供数は2.32人となっている。一方で予定の子供人数は2.01人。

それでは理想の子供数において、単純に人数だけでなく、男女の構成比も考えている夫婦にとって、どのような組み合わせが望まれているだろうか。理想の子供人数が1人以上、かつ「理想の男女組合せがある」と回答した初婚同士の夫婦に対し、理想の人数別(1-3人まで、4人以上は少数回答のため統計上にぶれが生じるので省略)に集計した結果が次のグラフ。直近分の2015年は比率が非公開のため、付表から独自に算出している。

↑ 理想子供数別にみた、理想の男女児組合せ別夫婦割合(理想子供数が1人以上の夫婦のうち、男女児組合せに理想があると回答した夫婦限定)(理想の子供数1人の回答者)
↑ 理想子供数別にみた、理想の男女児組合せ別夫婦割合(理想子供数が1人以上の夫婦のうち、男女児組合せに理想があると回答した夫婦限定)(理想の子供数1人の回答者)

↑ 理想子供数別にみた、理想の男女児組合せ別夫婦割合(理想子供数が1人以上の夫婦のうち、男女児組合せに理想があると回答した夫婦限定)(理想の子供数2人の回答者)
↑ 理想子供数別にみた、理想の男女児組合せ別夫婦割合(理想子供数が1人以上の夫婦のうち、男女児組合せに理想があると回答した夫婦限定)(理想の子供数2人の回答者)

↑ 理想子供数別にみた、理想の男女児組合せ別夫婦割合(理想子供数が1人以上の夫婦のうち、男女児組合せに理想があると回答した夫婦限定)(理想の子供数3人の回答者)
↑ 理想子供数別にみた、理想の男女児組合せ別夫婦割合(理想子供数が1人以上の夫婦のうち、男女児組合せに理想があると回答した夫婦限定)(理想の子供数3人の回答者)

「1人」のグラフが象徴的だが、男女の具体的な組合せを希望する夫婦においては、女子が好まれる傾向がある。特に1980年代から1990年代においてその傾向は強まりを見せている。2010年から直近2015年分ではやや男子が戻したり、女子への強い偏りを持つ項目の回答率が減るなど、バランスの良い男女比を求める声が増加している。しかし引き続き、女児が男児よりも好まれていることに違いは無い。特に2人の組み合わせでは中期的に男子・女子を一人ずつ望む夫婦の割合が増加を続けており、直近の2015年では9割に達した。

元資料ではこの傾向に関して、特に説明するようなコメント、あるいは追調査は無い。全体的な傾向として「女児選好の傾向が定着」とあるのみ。幼少時の手間は男子よりも女子の方がかからないなどの理由があるのだろう(行動性向などを見れば明らか)。男女の産み分けができるわけではないにしても、興味深い話ではある。


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