新聞購読者の9割は「自宅で定期購読」
2011/10/21 12:10
リサーチバンクは2011年10月19日、新聞購読に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、紙媒体の新聞を購読している人は7割を超えていることが分かった。それらの人の9割近くは自宅で定期購読をしており、新聞調達ルートの大半を占めている。会社での定期購読やコンビニ、駅売店での購入が続くが、それらはいずれも少数派でしかない(【発表リリース】)。
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今調査は2011年10月1日から6日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比は1対1、年齢階層比は10代から60代まで10歳区切りで均等割り当て。今件はインターネット経由での調査であり、特に高齢者においては世間全般と比べて、紙媒体周りの回答が少なめに出る可能性がある。
今調査母体で紙媒体の新聞購読者であるか否かを聞いたところ、定期的にほぼ毎日購入している人は5割前後、時々購入している人は1/4程度、合わせて7割強の人が「新聞購読者」と答える結果となった。
↑ 普段から新聞(紙媒体)を読んでいるか
男女別ではやや女性が購読率が低いものの、大きな違いは見られない。またグラフは省略するが、当然の如く若年層は購読率が低く、歳を経るほど高くなる。60代男性では82.0%がほぼ毎日購読しており、読んでいない人は1割でしかない。逆に10代男性は「ほぼ毎日」が2割を切り、「読んでいない」が4割近い(「自ら購入して読む」では無く単に「読む」であることに注意)。
それでは新聞を購読している人は、主にその新聞をどこで購入して(もらって)いるのだろうか。
↑ 新聞は主に何処で購入しているか(ほぼ毎日・時々購読者限定)
自宅で定期購読をしている人が約9割。残りは会社、コンビニ、駅売店など。つまり新聞を読んでいる人のほとんどは、自宅で新聞を定期購読して、自宅で読んでいることになる。朝刊を片手にニュースをざっと読みしながら朝食のパンを口にし、「新聞を読むか食べるかどちらかにして下さい」と怒られる……良く描写される朝食のシーンが脳内によみがえる。
逆に考えれば、複数世帯の目に留まる可能性がある新聞は、残りの1割程度でしか無い(自宅から新聞を持ちだして会社で読む人も、少数は居るかもしれないが)。世帯内で複数の人が読むことはあるが、複数世帯のカウントは出来ない。「新聞は回し読みされ得るので、部数がそのまま読者数には連動しない」という話を最近ちらほらと耳にするようになったが、読者数そのものはともかく、購読世帯数の増加はあまり関係がなさそうである。
そしてそのような重複カウントは昔からのもので、最近になって増加傾向を見せているわけでは無いことも付け加えておこう。
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