「食事中はテレビがついている」約8割、「携帯に触れている」は約2割

2011/10/14 12:10

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テレビと食事パルシステム生活共同組合連合会は2011年10月11日、家族の食卓に関する調査結果を発表した。それによると主婦から構成される調査母体において「食事中に常にテレビがついている」人は、約8割に達している事が分かった。一方で回答者自身の中で「食事中に携帯電話を触れる場面が多い」人は、2割強という結果が出ている。テレビと携帯電話における、いわゆる「ながら行動」のうち食事絡みの数字の一端を知る結果といえる(【発表リリース】)。



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今調査は2011年9月14日から21日にかけて、携帯電話利用によるインターネット経由で20-59歳の主婦に対して行われたもので、有効回答数は1000人。年齢階層は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。6歳以下の未就学児童がいる人は279人、小学生の子供がいる人は230人、中学生以上の子供がいる人は476人。調査機関はネットエイジア。

テレビや携帯電話などのメディア利用をする際には、その使用に専念するか、それとも他の行動をし「ながら」するかという、いわゆる「ながら行動」の有無に注目が集まることがある。個々の行動の集中度や、消費時間そのものと質の問題、そして礼儀作法など、さまざまな点で考慮が求められるからだ。特にテレビは「視聴しながら」他のことをする場面が多く(いわゆる「カウチテレビ」がその典型的事例)、「食べながらテレビを観る」は定番的なライフスタイルの一つとして容易にイメージされる(【テレビ観る時「ながら」と「専念」どちらが多い?】【朝食食べつつすること、トップは「テレビ」次いで「新聞」】など参照)。

↑ 平日の朝食時、食べながら何をしているか(朝食を取る人限定、複数回答)
↑ 平日の朝食時、食べながら何をしているか(朝食を取る人限定、複数回答)(再録)

今調査母体に「食事中は常にテレビがついている」か否かを聞いたところ、「とても当てはまる」人は6割近く、「やや当てはまる」人は1/4となり、合わせて8割強の人は「食事中は常にテレビがついていることが(結構)多い」状態であることが分かった。

↑ 食事中は常にテレビがついている
↑ 食事中は常にテレビがついている

約8割ほどは「テレビを観ながら食事をする」食事スタイルを常としていることになる。

これを小学生の子供が居るか居ないかで区分したところ、明らかに「小学生の子供がいる世帯では『テレビを観ながら食事をする』傾向が弱い」のが確認できる。小学生ともなればテレビに夢中となり、食事がおろそかになりがち……という親の懸念からテレビを消していることが、容易に想像できる。逆にいえば、そのような懸念が生じ得るにも関わらず、7割強の小学生が居る世帯では、テレビを観ながら食事をする状況にある。

食事と一緒に行われ得る「ながら行動」としては、昨今のライフスタイルを語るには欠かせない「携帯電話」がイメージされる。テレビは聴覚と視覚だけしか使わないが、携帯電話は手で操作しなければならない。そのため、それこそ新聞や雑誌を読むのに近い形で注意・行動の分散度が大きくなる。

↑ 回答者自身、食事中に携帯電話を触ることが多い
↑ 回答者自身、食事中に携帯電話を触ることが多い

「テレビ」以上に日常生活の上で欠かせない存在になった人も多い「携帯電話」だが、さすがに食事中の「ながら行動」の対象としては少数派でしかない。とはいえ全体では2割ほど、若年層ほど比率は高まり20代では約3割が「食事中に携帯電話を操作することが多い」と答えている。

「慣れているから」「そのように感じたことは無い」と否定する人も多いが、「ながら行動」では個々の行動への注力・集中度が落ちる(意識が分散する)。そのために食事の面では「あまりよくかまない」「満腹感を得られない」などの事象が発生しうる。ましてや携帯電話の操作ともなれば、衛生面での問題も考慮しなければならなくなる。もちろん行儀の面では決してほめられたものではない。

最終的にはする・しないは個人の判断となるが、一考する余地はあるといえよう。



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