洋食系ファストフード、利用者の約半数は「お昼時」に

2011/10/10 12:00

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ファストフードマイボイスコムは2011年9月27日、ファストフードの利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては約9割の人が年1回以上、6割強の人が月1回以上、洋食系のファストフードを利用していることが分かった。利用時間帯としては昼食時がもっとも多く、利用者の半数近くが昼間12時台に利用していると答えている(【発表リリース】)。



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今調査は2011年9月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2155人。男女比は47対53、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代29%・40代32%・50歳以上27%。なおグラフに反映されている回答値は計測値に、2010年3月の住民基本台帳の性別・世代別人口構成比に合わせてウェイトバックが行われている。

調査母体にファストフード店(マクドナルドをはじめとした洋食系限定。牛丼御三家をはじめとする和食系や中華系は含まず)の利用性向を尋ねたのが次のグラフだが、利用しない人は1割でしかなく、9割の人が年に1回以上は利用している。

↑ ファストフード(洋食系)の利用頻度
↑ ファストフード(洋食系)の利用頻度

週一以上の利用となると11.3%と1割強になるが、中にはほぼ毎日利用する人も見受けられる。

マクドナルドをはじめとして大手ファストフードでは朝メニューを別途用意し、朝食時の利用を促す施策をしているが、実際に朝の利用はどの程度行われているのか。それがある程度分かるのが次のグラフ。よく利用する時間帯を示したものだが、午前7時-10時台まではそれより前(夜)と比べると多少は利用率が高まるものの、少数派でしかない。そして午前11時-午後1時のお昼時になると利用率が跳ね上がり、多くのファストフード利用者が「昼食時に活用している」のが分かる。

↑ ファストフードをよく利用する時間帯(複数回答、利用者限定)
↑ ファストフードをよく利用する時間帯(複数回答、利用者限定)

やや面白い動きを見せるのは昼食時間後。14時以降も比較的高い利用率を維持し、夕食時のピークとなる18時台まで1割前後の値を示し続ける。いわゆるモーニングメニューの時間帯と同じ利用率にまで戻るのは21時台になってから。夕食時以降夜遅めの時間まで一定の客入りが続いているのが分かる一方、朝の利用客の少なさがあらためて認識できる。ファストフード各店が、朝食時の利用にテコ入れをするのも納得してしまう。

実際、ファストフード利用者に利用場面を尋ねても、「昼食時」がもっとも多く、次いで「おやつ・間食」、「夕食」、そしてようやく「朝食」が顔を見せる。

↑ ファストフードの利用場面(利用者限定、複数回答、上位5位+αのみ)
↑ ファストフードの利用場面(利用者限定、複数回答、上位5位+αのみ)

「おやつ・間食」「食べ物の持ち帰り」が「夕食」「朝食」より上位についていることから、「昼食」以降「夕食」までの時間帯において、ある程度高い値を示したまま推移しているのが、これらに該当していることが推測できる。ちょっとした間食代わりにファストフードを利用しているわけだ。

一方で別調査機関の「食事時間帯」性向を見ると、「昼食」時以降「夕食」時までは、ほぼゼロに近い値を示している(【平日と休日の食事時間帯】)。

↑ 食事の平均行為者率(平日、全体)(記載は終了時間)
↑ 食事の平均行為者率(平日、全体)(記載は終了時間)(再録)

別機関のデータを同一に見るのはややリスクが高いが、敢えて絡めて考察すると、「昼食以降夕食時におけるファストフード」での食事(間食・おやつ)は、食事とすら認識されていないのかもしれない。



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