販売店は21.9万件・自販機数は7.5万台…たばこ販売店と自動販売機の推移(最新)
2024/09/12 02:48


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まずはたばこ販売許可店。詳しくは【JTの解説ページ たばこ販売の仕組み】にある通り、たばこは誰もが自由にたばこを売れるわけではなく、許可申請をして「許可店」の許しを得た上で、はじめて業者として販売が可能になる。

↑ たばこ販売の仕組み。実線は商品の流れ、破線は申請・許認可などの流れを示す(JTサイトより転載)
その販売許可店だが、今世紀初頭をピークに少しずつ、そして確実に減少する傾向にある。

↑ たばこ販売許可店数(万店)(各3月31日時点)

一方、たばこの自動販売機数はどのような変移を見せているのか。こちらは店舗数以上に急激な減少傾向にある。

↑ たばこ自動販売機数(万台)(各12月31日時点)
【JT内「たばこについてのよくあるご質問」】にもあるように、財務大臣の許可など条件さえ整えばたばこの自動販売機そのものは無料で貸与を受けることができる。このたばこ自動販売機を「JT貸与機」と呼んでいる。この「JT貸与機」は2018年12月末時点で2.3万台(2019年分以降は非公開化)、同時期における全たばこ自動販売機の約15%。1999年から2000年の伸びは、この「JT貸与機」の大幅な伸びが起因(1999年3月末時点で14.6万台だったものが2000年3月末には19.3万台、そして2001年3月末には22.0万台にまで増加している)。

現在の最新データでは2023年末時点でたばこ自動販売機台数は7.5万台。先の震災による直接の被害以外に、その後の生産調整に伴う入荷数・種類の減少、節電対策としての販売機自体の一時停止など、マイナス要素が畳みかけるように発生しているため、減少度合いに歯止めはかからない。毎年前年比で1割前後の台数が減少しているのが現状である(直近年では前年比マイナス18.4%!)。
嫌煙家からは「タバコ購入のハードルを低くする一因」として非難の対象となり、喫煙者からもタスポの導入で「購入に難儀する」として避けられるようになったたばこ自動販売機。ひっ迫する中での過度の節電の時期は幸いにも過ぎたものの、いまだに主要照明を落としたままのものも多く、中には節電のために停止したのち、本体そのものが撤去されてしまった事例も少なくない。コンビニでたばこを調達する事例が増えたのも要因だが、今後も台数減少傾向には歯止めがかからない感は否めまい。
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