動画共有サイト利用率7割強、目的トップは「暇つぶし」
2011/09/11 12:00
マイボイスコムは2011年8月26日、動画共有サイトに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、約3/4が何らかの形で動画共有サイトを利用していることが明らかになった。また利用目的としては「暇つぶし」がもっとも多く利用者の約4割を占め、次いで「自分の好きなタレントやキャラクタなどの動画視聴」が続いている(【発表リリース】)。
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今調査は2011年8月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2477人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代10%・30代28%・40代32%・50歳以上28%。回答値には2010年3月の住民基本台帳の性別・世代別人口構成比に合わせてウェイトバックが行われている。
回線の高速化や端末の高性能化、さらには動画撮影機材の普及(携帯電話やデジカメ)により、動画共有サイトは飛躍的な社会への浸透ぶりを見せている。【映画並の画質にYouTube対応】などで解説もしているが、YouTubeは高解像度の動画に対応するだけでなく、例えば【YouTube、動画内の日本語の音声から自動的に字幕を生成する機能を添付、しかも当然無料だ】のように視聴を手助けする仕組みも続々開発・搭載しており、「視聴」そのもののスタイルを拡張し続けている。
今調査母体ではそれらの動画共有サイトの利用率は7割台という結果となった。ほとんどが視聴のみで、投稿をする人は3.0%。33人に1人の割合。
↑ 動画共有サイトを利用するか(利用スタイル含む)
動画の投稿ハードルも昔と比べれば随分と低くなった(例えばウェブ上から様々な加工が出来るよう、YouTubeでは各種機能も整備している)が、それでも投稿をする人はごく少数派であるのが分かる。
それでは投稿・視聴もあわせ、動画共有サイトを利用する人は、どのような目的で使っているのだろう。もっとも多い意見は「暇つぶし」。一般のテレビ視聴と同じ目的ということになる。
↑ 動画共有サイトの利用目的(複数回答、利用者限定)
第二位は「自分の好きなタレント、アーティスト、キャラクタなどの動画視聴」。こちらは単なる「暇つぶし」ではなく、ある程度目的意識を持った上での視聴。また、特定動画では無く、特定要素を持つ動画の視聴としているところから、「検索による動画選択」を前提としているのが分かる。この「検索による動画の選別」が出来るのも、データライブラリ的な機能も持つ動画共有サイトの強み。
「データライブラリ的」という点では第三位の「見逃したテレビ番組、現在は放送されていない番組を視聴」も、動画共有サイトの強みをかみしめた上での利用目的といえる。ウェブサイトの記事や画像と同じように記録映像を探し、動画として視聴できるのだから、便利な事この上ない。最近では【YouTubeで楽しめる「時代遅れ」な道具たち】のように、動画のデータベース化を上手く活用したコンテンツも見かけるようになった。
その他各種項目を見ると、「テレビやインターネットのウェブサイトなど他コンテンツと同じような楽しみ方を動画に対して行っている」「他コンテンツとの連動性・相性が良さそうなものが多い」などの傾向が見受けられる。単なる暇つぶしはともかく、高回答率の項目においては、色々と工夫を凝らすせば楽しいことが出来そうである。
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