子供が嫌いな野菜、トップはピーマン、しいたけ、それとも…?

2011/09/05 12:00

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野菜カゴメは2011年8月29日、子供の野菜の好き嫌いに関する調査結果を発表した。それによると調査母体(3歳-中学生の子供を持つ女性)においては、その子供が食べてくれない野菜としてもっとも多くの人が挙げたのは「なす」だった。ついで「ピーマン」「しいたけ」と続いている。それらの野菜を食べない理由については「食感」がトップだが、一方で独特の味わいを嫌う傾向も強く、「味」という観点でまとめると「食感」を超えた「嫌う理由」に計上される(【発表リリース】)。



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今調査は2011年8月3日から5日かけて、3歳から中学生の子供を持つ女性に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。第一子の性別は男女比で1対1、子供の世代比率は「3歳-小学校入学前」「小学校低学年」「小学校高学年」「中学校」で均等割り当て。

母親の立場から「自分の子供が食べてくれない(≒子供が嫌う)野菜」を複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。トップは「なす」で32.5%。次いで「ピーマン」「しいたけ」の26.0%、「水菜」の22.9%が続いている。

↑ 子供が食べてくれない野菜(複数回答、上位十位まで)
↑ 子供が食べてくれない野菜(複数回答、上位十位まで)

子供が嫌う野菜としては、緑モノ・苦めなものというイメージが強く、「なす」が最上位につくのは意外な感がある。あの独特のかみごたえが子供には好かれないのだろうか。

それを確認できるのが、次の項目「食べてくれない野菜がある理由」。いくつかの項目を掲げ、最重要理由を挙げてもらったものだが、最上位には「食感」がつく結果となった。

↑ 食べてくれない野菜がある理由(最重要理由)
↑ 食べてくれない野菜がある理由(最重要理由)

やはりあの微妙な「ふにゅふにゅ感」が子供には得体のしれないものに感じられるのだろうか(「食感」は「なす」の嫌いな理由に限った話ではないが)。一方、その「食感」に競る形で上位についたのは「味(苦み)」。同調査別項目では「子供の好きな野菜」も調査されているが、その上位には「とうもろこし」「じゃがいも」「えだまめ」「さつまいも」など甘味の強い野菜が上位についており、子供の味覚としては「好き=甘い」「嫌い=苦い」という方程式が前提条件にあることが、あらためて認識できる。

なす「味」に関しては「苦み」と比べれば少数派だが「酸味」「甘味(!)」も得票を得ており、これらを合わせた「味」という広い概念で換算すれば、「食感」を超えた35.8%が「子供は味を理由にして食べない野菜がある」ということになる。

「食感」と「味」。野菜を嫌う子供の二大要素だが、考え直してみればこの要素は食事全体の「食材そのもの」における楽しみの要素でもある。子供の野菜嫌いを克服させようと考えている保護者は、このハードルをいかに乗り越えさせるかを考えて行かねばならない。


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