野菜嫌いな子供は約6割・母親も嫌いだと7割に増加

2011/09/04 19:30

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野菜嫌いカゴメは2011年8月29日、子供の野菜の好き嫌いに関する調査結果を発表した。それによると調査母体(3歳-中学生の子供を持つ女性)においては、約6割の人の子供が「野菜の好き嫌い」があることが分かった。また母親の野菜の好き嫌いと比べた場合、母親自身が「昔も今も野菜の好き嫌いがある」条件下では子供の「野菜の好き嫌い」率は7割強に上昇することが確認されている(【発表リリース】)。



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今調査は2011年8月3日から5日かけて、3歳から中学生の子供を持つ女性に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。第一子の性別は男女比で1対1、子供の世代比率は「3歳-小学校入学前」「小学校低学年」「小学校高学年」「中学校」で均等割り当て。

調査母体の母親に対し、自分の子供(第一子)に野菜の好き嫌いがあるか否かを、子供の世代別に尋ねた結果が次のグラフ。全体では約6割が「今現在野菜嫌いがある」と答えている。

↑ 母親が認識している、子供の野菜の好き嫌い
↑ 母親が認識している、子供の野菜の好き嫌い

「3歳-中学生」という間接的な調査対象の年齢を考えれば、母親が子供の野菜の好き嫌いのあるなしを把握できていないことは考えにくく、ほぼ子供の実態そのままと考えてよい。全体では約6割、悪化している層では7割近くが「野菜の好き嫌いがある」となる。

興味深いのは薄い色の部分、つまり「以前は無かった・今はある」「以前はあった・今は無し」という意見が少数派なこと。何らかのきっかけ、あるいは発覚で「野菜嫌いが生じてしまった」はともかく、「努力してか偶然か、他の何らかの理由によるものかはともかく、野菜嫌いだったのが食べられるようになった」が1割強でしかないあたり、子供の野菜嫌いを治そうとしている母親にとっては、やや憂鬱な結果かもしれない。

その母親だが、元資料には「母親自身が野菜嫌いか否かと、子供の野菜嫌いとの関係」についてのデータもある。項目によって回答数が小さいものがあり、データ上のぶれが生じるので、今回は「母親の野菜嫌いが、昔も今もある」母親の子供だけを集めた結果と、調査母体全体の結果を併記する。

↑ 母親が認識している、子供の野菜の好き嫌い(母親の野菜嫌いのパターン一部抽出)
↑ 母親が認識している、子供の野菜の好き嫌い(母親の野菜嫌いのパターン一部抽出)

「子は親の鏡」「子供は親の背中を見て育つ」という言葉の通り……というだけでなく、食事の際に何気なくしている行動を子供も真似ているうちに、いつの間にか嫌いになってしまったり、あるいは日々の食事で出さない野菜があるなどで、日常化してしまっている。そのような「親の野菜嫌いが子供に反映される」リスクは十分想定できる。ましてや親自身か野菜を嫌う行動を子供の目の前で見せて、子供には食べろと「教育」しても、子供は首を縦に振らないことは明白である。

極端に嫌うのを無理に食べさせるのも問題ではあるが、まずは母親が見本を見せるのも、子供の野菜嫌いを治す一つの手なのは間違いあるまい。


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