PC利用のシニア、一番信頼しているメディアは新聞

2011/09/03 06:47

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新聞を読むシニアNTTレゾナントは2011年8月22日、同社が運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」において実施した、「シニアの情報端末保有状況に関する調査」結果を発表した。それによると調査母体(60歳以上でパソコン経由のインターネット利用者)において、いわゆる「4マス」とインターネットからなるメディア群の中では、「新聞」がもっとも信頼されていることが分かった。信頼派回答率は85.2%に達している。一方で一番低い値は「インターネット」で55.8%に留まっている。ただし非信頼派回答率で集計すると「テレビ」がもっとも高く1割近い値を示しているのが確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2011年6月17日から22日にかけて、パソコンを利用したインターネット経由で60歳以上の男女に対して行われたもので、有効回答数は8393人。男女比は76.6対23.4。年齢階層比は60-64歳が4432人・65-69歳が2008人・70-74歳が1279人・75-79歳が557人・80歳以上が117人。

なお【個人の携帯電話やパソコン利用率(2010年分反映版)】にもあるように、シニア層におけるパソコンの利用率は若年層と比べて低めなため、今件結果はあくまでも「パソコンを使っているシニア層」という調査母体での結果として認識しておく必要がある。

さていわゆる「4マス」と呼ばれる「新聞」「ラジオ」「テレビ」「本、雑誌」、そして新興メディアの「インターネット」について、得られている情報をどの程度信頼しているかを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ メディアへの信頼度
↑ メディアへの信頼度

まず「信頼している」派、つまり「とても」「ある程度」を合わせた値で見ると、グラフの項目の並び順そのままとなっている。つまり「新聞」が一番高く、次いで「ラジオ」「テレビ」「本、新聞」「インターネット」の順。意外なのは「新聞」はともかく、「テレビ」の前に「ラジオ」が来ている事。以前【地震情報で見直される「ラジオ」、評価を受ける「ソーシャルメディア」、そして……】でも触れたが、震災後に随所で起きている、各メディアに対する価値観の見直し機運が影響している可能性はある。

冒頭で触れたように「インターネット」は「本、雑誌」とほぼ同数だが、今件項目では一番「信頼している」派の値が少ない。(他のメディアでも突き詰めれば同じことだが)有象無象のものを全部より混ぜた結果だから、仕方が無いのかもしれない。もっとも「インターネット」も「本、雑誌」も「どちらともいえない」が3割強と相当数に達しており、中庸的なとらえ方をされているとも解釈できる。

一方、「信頼していない」派、つまり「あまり信頼していない」「全く信頼していない」の合計で見ると、意外にも「インターネット」では無く「テレビ」が最上位についている(9.4%)。次いで「本、雑誌」(9.1%)・「インターネット」(8.7%)の順。全体から見れば少数派ではあるが、そして調査母体が「パソコンを使っているシニア層」という限定されたものの中ではあるが、4マス+インターネットで「テレビが一番信頼されていない」という結果は、留意するに値する結果と言えよう。



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