気軽にパスタを食せるフォーク「The Original Pasta Fork」
2011/08/22 19:30
世の中には時として、一見関係ない間柄にある事象をちょっとした発想の転換で結びつけるなど、「なるほどこれは確かに」と感心させる出来事に遭遇することがある。そのような機会を得られた場合、その幸運に思わず感謝したくなるもの。今回取り上げるのは、先に姉妹サイトにて【パスタ専用のぐるぐるフォーク】で紹介した、その「感謝したくなる出会い」の商品である。
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↑ Inventor Bob Balow Demonstrates How To Use Spaghetti-Pasta-Noodle Fork。
この商品の名前は「The Original Pasta Fork」。直訳すると「元祖パスタ用フォーク」一見普通のフォークのように見えるが、良く見ると柄の部分がねじ込み式のドリルのような、言い換えれば渦巻き状の形状をしている。そしてドリルそのものよろしく、フォークの先端をパスタに突き刺し、上から下になぞるように指をすべらすことでフォークが回転し、パスタをぐるぐると巻きつけていく。柄の部分の形状を工夫することで、上から下への移動運動を回転運動に代え、その動きでパスタを巻きつける次第。
その動きはこの動画の方が分かりやすいかもしれない。
↑ Fun Eating With The Original Spaghetti-Pasta-Noodle Fork。(動画はすでに削除されていました
この「元祖パスタ用フォーク」、発想レベルのものではなく、すでに商品化済み。【公式サイト】の記述によればすでに40万本を販売済みだという。価格はステンレス製のものが単品で6ドル、金色に装飾を施したのが8ドル。箱詰めで2本セットの贈呈品向けのも販売されている。
↑ ステンレス製の2本セット
元記事でも触れているが、「ぐるぐると回転させてパスタを絡ませる機構」として、フォークの柄の部分にモーターと電池を実装、自動でパスタを取り巻く(本当の意味での)「自動パスタ巻き機」も実在する。しかしそれはあまりにも大人げないし、第一発想が直接過ぎて優雅さに欠ける。
一方でこの「元祖パスタ用フォーク」を使いこなしてパスタを見事に絡めても、どこまで食事が楽になるのか、正直疑問符を浮かべざるを得ないところもある(「フォークをお皿に立てるなんて、行儀が悪い」と怒られるかもしれない)。それでもなお、ドリル機構を用いた回転方向の転換という仕組みと、フォークでパスタを絡めるという日常生活上の行動を結びつけ、それを体現化してしまう熱意には、素直に頭が下がる思いである。
……もちろん、パスタを食べる機会があまり無いのなら、宝の持ち腐れとなるのが関の山なのだが(笑)。
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