デジカメ7割・ケータイ4割強…普段使ってるカメラとは
2011/07/24 12:00
リサーチバンクは2011年7月20日、写真に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、普段は「デジカメ(コンパクトデジタルカメラ)」と「携帯電話のデジカメ機能」を併用して使っている人が多いことが分かった。それぞれ7割強、5割近くの人が利用している(【発表リリース】)。
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今調査は2011年7月9日から14日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比は1対1、年齢階層比は10代から60代まで10年区切りで均等割り当て。
内閣府の消費動向調査によれば、2011年3月末時点で「二人以上の世帯」における「世帯単位での」デジタルカメラ普及率は73.3%。世帯ベースだが約3/4はデジタルカメラ(一眼レフ、コンパクトを問わず、携帯電話のデジカメ機能付きは含めず)を保有している(【テレビやパソコンなどの普及率(下)……乗用車やエアコン、デジカメなど(2011年分反映版)】)。
↑ デジタルカメラ普及率(再録)
今調査は個人ベースでの設問・保有と使用の違いのため、やや状況は異なるものの、ほぼ近い値が出ているのは興味深い話といえる。
↑ 普段どのようなカメラを使うか(複数回答)
世間一般に「デジカメ」と呼ばれている「コンパクトデジタルカメラ」の使用率は7割強。男女共ほぼ同じ値を示している。一方、それに次いで多い「携帯電話のカメラ機能」を使っている人は4割強。携帯電話の使用率が一般的に高い女性の方が、携帯のデジカメ機能の使用率も高い。
他のカメラはいずれも1割未満の値で低迷しており、男性の方がやや高めであることも共通している。また、元々インターネット経由での調査ということもあるが、フィルム式のカメラの利用率は5%内外(20人に1人居るか居ないか)でしかないのが、現在のカメラ市場の状況を物語っている。
以前【デジカメを 持っているけど ケータイで! デジカメ利用は イベントの時のみ】や【手元に残す古いケータイ、何に使ってる? 目覚まし、アルバム、カメラ、それよりは…】などで、携帯電話のデジカメ機能が高性能化するにつれ、(コンパクト・一眼)デジタルカメラ市場そのものまで食われてしまうのではないか、と危惧したことがある。しかし「気軽にメモ代わりに撮れる」という観点での市場はある程度浸食されたものの、専用機としての「デジカメ」と、機動力・携帯性に長けてメモとしての意味合いが強い「携帯電話のデジカメ機能」は、今結果を見る限り、それなりに上手く住み分けが出来ているようだ。
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