【更新】通信講座の貫徹は「始めた動機」と大きな関係が?

2011/07/24 19:30

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通信講座アイシェアは2011年7月19日、通信講座に関する調査結果を発表した。それによると20-30代の働き人から構成される調査母体においては、通信講座で勉強をした経験がある人は4割近くに達していたことが分かった。そして最後まで講義を履修できた人と途中で挫折したそれぞれに「はじめたきっかけ」を尋ねたところ、両者には異なる傾向があることが見受けられる([発表リリース])。



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今調査は2011年7月5日から6日にかけて、無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の会員に対しインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1723人で、男女比は70.5対29.5、年齢階層比は20代12.1%・30代87.9%。対象者は働き人(ビジネスパーソン、男女会社員。パートやアルバイトをのぞく)。

若年層の働き人という調査母体に「通信講座」の経験を聞いたところ、4割近くは「受講経験あり」と答えている。そして経験者の6割近くは「最後まで履修したことがある」と答えている。

↑ これまで通信講座で勉強したことはあるか(ある場合は講座終了まで勉強を続けられた経験はあるか)
↑ これまで通信講座で勉強したことはあるか(ある場合は講座終了まで勉強を続けられた経験はあるか(再録)

逆にいえば通信講座経験者の4割強は「一度も最後までやり通したことはない」「途中で挫折した・してばかり」ということになる。

それでは「完遂者」「挫折者」それぞれに、何らかの違いはあるのだろうか……ということでリリースではいくつかの設問とその回答が挙げられているが、今回は「はじめたきっかけ」にスポットライトを当てることにした。双方の区分で「通信講座をはじめたきっかけ」を複数回答で答えてもらい、それを併記したのが次の図。

↑ 通信講座経験者における、はじめたきっかけ(最後まで続けられたか、挫折しかなかったか別)(複数回答)
↑ 通信講座経験者における、はじめたきっかけ(最後まで続けられたか、挫折しかなかったか別)(複数回答)

「完遂者」の要因で突出しているものを青矢印、「挫折者」のを赤矢印で示してみたが、主な傾向として

●完遂者
・能動的
・他からの強制力のある「命令」

●挫折者
・受動的
・他からの強制力の無い「推薦」

なのが分かる。継続する作業を最後まで続けられるか否かは、多種多様な要素によるが(今件「通信講座」なら講座構成の出来不出来、対象となる科目の特性、コストパフォーマンス、サポートの良しあし、ライバルの存在など)、概して「きっかけ」が自分の強い意志によるもの(あるいはペナルティが想定される「命令」)か、自分自身があまり積極的でないかの違いにあるように見える。

もちろんこれは相関関係でしかなく、例えば「何となくはじめたので、途中で止めた」という形で、因果関係として聞いたものでは無い。とはいえ、「物事の貫徹には自分自身による強い意志が欠かせない」という常識について、容易に因果関係を想像できる結果といえよう。


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