【更新】若年働き人の通信講座経験率4割近く、最後までやり遂げたのはそのうち6割程度
2011/07/21 12:00
アイシェアは2011年7月19日、通信講座に関する調査結果を発表した。それによると20-30代の働き人から構成される調査母体においては、通信講座で勉強をした経験がある人は4割近くに達していたことが分かった。一方通信講座の経験者のうち、一度でも最後まで受講し終えたことがある人は6割近くでしかないことも明らかにされている([発表リリース])。
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今調査は2011年7月5日から6日にかけて、無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の会員に対しインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1723人で、男女比は70.5対29.5、年齢階層比は20代12.1%・30代87.9%。対象者は働き人(ビジネスパーソン、男女会社員。パートやアルバイトをのぞく)。
リリースにもあるが、技術を習得して自分の「特徴」「長所」をかさ上げするため、あるいは所属団体から技術向上を求められる形で、資格取得講座は以前から若年層の働き人の間で一定の需要がある。最近では「特定時間の拘束度が低い」「自宅でも修学できる」(そして種類によってはeラーニングのように「パソコンとインターネットで気軽に手掛けられる」)などのメリットを享受できることから、通信講座への注目が高まりを見せている。所得周りの調査で「自分を磨くための投資」という項目に、少なからぬ賛意票があるのに気がついている人もいるはずだ。
今件は20-30代の働き人を対象に、これまで通信講座で学んだことはあるか、ある場合は講座終了まで修学を継続できたかを尋ねたもの。元々別々の項目だが、ひと目で状況が把握できるよう、一つにまとめたのが次の図。
↑ これまで通信講座で勉強したことはあるか(ある場合は講座終了まで勉強を続けられた経験はあるか)
設問では経験者に「何回(何講座)修学したことがあるか」までは聞いていないため、「複数回修学したが一回しか最後まで出来なかった」「一度だけ修学し、それが最後まで出来た」「複数回修学し、いずれも最後まで修学出来た」など複数のパターンが想定できるが、ともあれ一度でもゴールインできた場合は「最後までの経験あり」の項目に収まっている。
結果を見ると、全体では4割足らずが受講経験あり、女性の方が受講率が高いという動きが分かる(20代よりも30代の方が受講率が高いのは、それだけ自ら受講を志す・周囲から求められる機会・時間が増えるので当然といえる)。ただし、最後まで修学出来たか否かの成功率では、男性の方がわずかに高い値を示しているのが分かる。
また、逆に見れば、周囲から必要性を求められて受講する機会が多い30代においても、受講経験者の4割近くは「途中で挫折してしまい、最後まで習得していない」と答えている。さまざまな理由はあるのだろうが、もう少し高い値を示してもよいかな、という気がしてならない。
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