コンビニデザート、安心できるカロリーは?
2011/07/19 12:00
[マルハニチロホールディングス(1334)]は2011年7月14日、コンビニデザートに関する調査結果を発表した。それによると月に1日以上コンビニでデザートを購入する調査母体においては、安心してコンビニデザートを購入できるカロリーの上限は、平均で231.5キロカロリーであることが分かった。全般的に歳を経るほど値は減り、女性より男性の方がカロリーの許容量が大きいのが確認できる(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は2011年6月23日から26日にかけて、月に1日以上コンビニでデザートを購入する20代-50代の男女に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。
【ローソンのプレミアムロールケーキ開発秘話】などでも解説しているように、くだんのタスポ効果の反動を予想したコンビニ各社がその穴埋め的なものとして、さらには来客の男女比率の偏りの是正、新規顧客の開拓などを目的に、各種独自スイーツをはじめとしたデザートを開発し、展開している。特に[ローソン(2651)]のプレミアムロールケーキシリーズは、それ自身やシリーズ商品が大ヒットセラーとなっただけではなく、コンビニ業界全体としてのコンビニスイーツの活性化に大きく貢献することになった。
なお今調査では「デザート」を対象としているが、これは一般的にシュークリームやプリン、ロールケーキ、エクレアなどの洋風スイーツ以外に、大福、だんごなどの和風、杏仁豆腐などの中華風などのものも含めた「甘さを覚えるお菓子」全般としておく。一方でそれ一種類で一ジャンルを形成しうるアイスクリームは(一般的にコンビニのスイーツコーナーでも別途扱いされていることもあり)、対象外とする。
さてスイーツをはじめとしたデザート全般では、量や価格と共に「カロリー」が注目される。【おいしくてゼロカロリー 大満足ゼリーdeゼロ(ぶどう味)(マルハニチロ) 試食】でも紹介したような、表記上のカロリーがゼロのデザートが、デザートコーナーにずらりと並べられることも珍しくはない。美味しいのは好きだけど、カロリーがごってりだと後々気になるな、今ダイエット中だからカロリーが大きいのは……と、デザートコーナーを前に色々と苦悩する経験を持つ人も少なくあるまい。
今調査結果では、コンビニデザートへの許容カロリーは100-200キロカロリーがボリュームゾーン。平均すると231.5キロカロリーという結果となった。
↑ コンビニデザート1個あたり何キロカロリーまでなら安心して購入できるか
1/4強の人がそれほど強い関心を示しておらず、1割強が「1つあたり500キロカロリーを超えても気にならない」と強気モード。合わせると4割の人が「コンビニデザートのカロリーは(よほど大きなものでない限り)気にしない・気にしていない」ということになる。
具体的な値を示して「これくらいまでなら」という人に限定、世代と性別に区分して平均値を出したのが次のグラフ。男性より女性、若年層より中堅層の方が、カロリーへの警戒心が強いことを表している。
↑ コンビニデザート1個あたり何キロカロリーまでなら安心して購入できるか(平均、男女・世代別)(「分からない」の回答者をのぞく)
特に男性は20代で300キロカロリー超え、40代まででも200キロカロリー後半がボーダーラインとなっており、女性の20代ですら凌駕する値を示している。
ファミリーマートが【ファミマの男性向けスイーツ第四弾「俺のエクレア」1月25日から発売】などで紹介したような、男性の若年-中堅向けをターゲットとしたスイーツブランドを独自に立ち上げているが、このブランドのラインアップはいずれも「大容量」でこってりとしたものが多く、当然カロリーもお高めなものとなっている。しかし今件調査結果を見る限り、女性陣は敬遠してしまうかもしれないが、男性陣は躊躇なく手にするであろうことは、容易に想像ができよう。
また、コンビニのデザートコーナーに目を留める機会があったら、「いかにも女性向け」の商品を手にとってみよう。思った以上にカロリーが控えめになっていたら、それはきっと女性の切実なニーズに応えたものであるに違いない。
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