コンビニデザート1個当たりの平均購入額は211円

2011/07/19 06:27

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コンビニデザート[マルハニチロホールディングス(1334)]は2011年7月14日、コンビニデザートに関する調査結果を発表した。それによると月に1日以上コンビニでデザートを購入する調査母体においては、その購入時におけるデザートの「1個あたりの」平均額は211.0円であることが分かった。世代別・男女別に大きな違いはなく、平均額は190-220円台に収まっている(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2011年6月23日から26日にかけて、月に1日以上コンビニでデザートを購入する20代-50代の男女に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

コンビニデザート【ローソンのプレミアムロールケーキ開発秘話】などでも触れているように、くだんのタスポ効果の反動を予想したコンビニ各社がその穴埋め的なものとして、さらには来客の男女比率の偏りの是正、新規顧客の開拓などを目的に、各種独自スイーツをはじめとしたデザートを開発し、展開している。特に[ローソン(2651)]のプレミアムロールケーキシリーズは、それ自身やシリーズ商品が大ヒットセラーとなっただけではなく、コンビニ業界全体としてのコンビニスイーツの活性化に大きく貢献することになった。

なお今調査では「デザート」を対象としているが、これは一般的にシュークリームやプリン、ロールケーキ、エクレアなどの洋風スイーツ以外に、大福、だんごなどの和風、杏仁豆腐などの中華風などのものも含めた「甘さを覚えるお菓子」全般としておく。一方でそれ一種類で一ジャンルを形成しうるアイスクリームは(一般的にコンビニのスイーツコーナーでも別途扱いされていることもあり)、対象外とする。

専用コーナーがレジ近くに設けられ、多種多様でカラフルな彩りのデザートが並ぶようになったコンビニデザートだが、価格設定も多種多様。100円内外で買えるものから、巨大な、あるいは高級な素材を使い(一人前で)500円近くするものまで登場している。

今件調査母体では、平均的な「コンビニデザートの購入額」は150-250円がボリュームゾーン。やや300-350円の高級層も確認できるが、平均額は211.0円という結果が出ている。

↑ コンビニで購入するデザートの一個当たりの金額
↑ コンビニで購入するデザートの一個当たりの金額

コンビニでのデザート購入場面は主に「デザートのみを単品買い(買い置きなども含む)」「お弁当などと共に、その食事での食後のデザートとして」の二通りが考えられる。いずれの場合にせよ、出せる単価は200円程度。高級っぽさをかもすタイプの商品は300円台のものもあるが、それとて300円前半が限界のように見える(この300円台は「単品買い」の層かもしれない)。

これを性別・世代で見ると、大きな違いは無く、190-220円の層に収まっているのが分かる。

↑ コンビニで購入するデザートの一個当たりの金額(平均額、男女・世代別)
↑ コンビニで購入するデザートの一個当たりの金額(平均額、男女・世代別)

男性は30-40代がやや高めに見える。ファミリーマートが【ファミマの男性向けスイーツ第四弾「俺のエクレア」1月25日から発売】などで紹介したような、男性の若年-中堅向けをターゲットとしたスイーツブランドを独自に立ち上げるのも、理解できる値といえる。

また、「男性は30-40代がやや高め」とはいえ、全体的に狭いレンジの中に平均額が収まっているということは、対象世代を超えてコンビニデザートにおける「妥当」あるいは「購入されやすい」価格がその範囲内、具体的には190-220円ということが想像できる。それ以下では購入されやすいものの目を留めてもらえるような個性のあるものは創りにくく、それ以上の額では価格面で敬遠されてしまう。いわば質と額の双方でバランスが取れ、手にされやすい、汎用性の高い「コンビニデザート黄金価格帯」が190-220円であると考えるべきだろう。


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