置き場所を変えるだけで「ここまでミニサイズか」と驚かされる自動車の広告
2011/07/17 06:47
以前【大きなアレを加えるだけで「こんなところにも!?」と驚かされる自動車の広告】や【ポリタンクを並べるだけで「うちのクルマはこんなにも高性能!」をアピールした広告】などでもお伝えした、サイズの小ささや燃費の良さを売りにしている(軽)自動車「スマート(Smart)」。日本では現在メルセデス・ベンツ日本が対応・販売しているわけだが(【公式サイト】)、とりわけサイズには自信があるようで、手を変え品を変え、特異な広告でその特性をアピールしている。今回紹介するのもその「Smart」の広告。そのサイズについてごく普通の自動車周りのアイテムを用い「なるほど」と思わせる方法で、強い印象を与えることに成功している(I Believe in Advertising)。
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↑ 一方通行を示す道路交通標識……だが?
これはカナダで展開された「Smart」の広告。一方通行の道路交通標識が描かれている……のだが、その指し示す先が問題。建物と建物の間に出来た隘路(あいろ)で、ひと一人がようやく入れるような狭い場所。そこにわざわざ「自動車向けの」交通標識を配し、公知をしている場面を描くことで、一種のサプライズを演出すると共に、見た人に「ここまで狭い場所にも必要な自動車って……」と疑問符を頭に思い浮かばせることになる。
そして右下にさりげなく配された「Smart」のロゴに気が付き、「なるほど、そこまでSmartは小さいのね」と過度にオーバーな表現を理解すると共に、「Smart」のミニサイズらしさが強く印象に残る次第。
同スタイルで他にも二つほど似たような広告が創られているが、基本的な考えはまったく同じ。
↑ 地名を示す標識と、恐らくは進入禁止を示した標識
特に後者は入る場所ではなく、出る場所での標識なため、じっと見ていると隘路の部分から「Smart」がニュっと顔を出してくるのではないかという期待すら持ってしまう(単なるプリント広告なのだか、それはあり得ないのだが)。
これら一連の広告で優れているのは、「Smart」の広告であることを示すために端にロゴを配しているものの、本車両自体は一切姿を見せていないこと。舞台だけで対象物の小ささをオーバーに、そして印象深く表現することに成功している。
考え方がお堅い人だと「誇大広告だ」といきり立つかもしれない。しかし、ユーモアのセンスあふれ、なおかつ見た人の多くを「ニヤリ」とさせてくれる、素敵な広告には違いない。
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