誰もが一度はやってみたかったことが思う存分実践できるチーズのプロモーション
2011/07/14 06:51
数年前の乳製品不足や昨今の東日本大地震による流通網の混乱で、一時期スーパーやデパート、コンビニの乳製品の棚から様々な商品が姿を消した。中でもチーズは少々値が張るものの、「小さくて色々な料理に使えて栄養満点」ということもあり、愛食している人も多く、頭を抱えてしまった人もいるだろう(香りが苦手、という人も多いが)。そのチーズの使い方は人それぞれだが、サラダにかけて使う際には、それこそかつお節のように薄くスライスして上から振りかけることも少なくない。今回紹介するのは、その情景を見て「何かに似てるよな」と何となく考えていた人が、「ああ、アレか!」と納得させられると共に「一度はやってみたかった」「一つ欲しいな」と熱望してしまう、チーズのプロモーション用アイテムである(I believe in Advertising)。
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↑ 色鉛筆と鉛筆削りのセットに見えるが……
これはドイツのチーズ会社が新商品として、トリュフ・チリソース・ペストウ(バジリコやオリーブ油などで創るソース)の3種類の味わいも楽しめるパルメザンチーズをアピールするために用意したプロモーション用の素材。おろし金などの専用の調理機器を使って細かくスライスし、チーズとそれぞれのトッピングを楽しむわけだが、「気軽にチーズが楽しめる」「色々な味わいを堪能できる」ことを強くアピールするため、大胆にもチーズを色鉛筆の形にしてしまった。
色鉛筆の木の部分はメインのパルメザンチーズ。そして3色の芯の部分はそれぞれトリュフ(黒)・チリソース(赤)・ペストウ(緑)。さらに「せっかくだから」とばかりに、この色鉛筆型チーズ専用の、おろし金ならぬチーズ鉛筆削りまで同梱した。利用者はこのチーズ色鉛筆を専用の鉛筆削りで削り、削ったかす=チーズ部分などを料理などにふりかけ、味わいを楽しむことになる。
↑ 専用の鉛筆削りで削って、その削りかすのチーズをかけて食べる
さらにチーズ色鉛筆の表面部分にはメモリが描かれている。この長さまで使うとカロリーはこれ位、この料理なら一人前でこの部分までと、使用時の目安が書かれているわけだ。利用者は削る楽しさのあまり、つい削り過ぎてしまいがちだが、その防止方法もしっかりと用意してある次第。
↑ 各料理の一人前の分量、さらにはカロリー表記も
「子供が真似して本物の色鉛筆の削りかすを、料理にかけてしまうかもしれない」などの懸念の声が聴こえてきそうだが、食卓にユーモアのセンスが一つ位あっても良い。発想がシンプルで分かりやすいのもポイント。日本では欧米ほどチーズを食べる機会はないものの、一度はジョリジョリと削ってみたくなるアイテムではある。
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