「今の情報を一次ソースで」のポリシーが良く分かる広告
2011/07/08 19:30


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↑ フランスのエッフェル塔からの中継だけど……?

そう、あえて文面で明記はしていないが、フランスのニコラ・サルコジ大統領が自らマイクを持ち、フランスから実況中継をしている場面を描写している。「大統領筋が語るところによると」「大統領報道官の弁によれば」「地元紙の伝えるところでは」などといった伝聞、二次的情報ではなく、大統領自らが・現地で・リアルタイムで語る場面を描くことにより、情報の正確さとスピード感を見事に表している。
もちろん実際にCNNが、サルコジ大統領にマイクを持たせてエッフェル塔の前からレポートさせるということはあり得ない。しかしこのような状況描写で、CNNがどのような報道を求めているのか、その意気込みは十分に伝わってくる。右上のコピー「Live from the source.(リアルタイムに、一次情報を)」もその気合いの入れようを後押しする。
CNNでは同じコンセプトで、他の国々のトップにご登場願っている。



↑ 上からロシア、アメリカ合衆国、そしてドイツ
ドイツは「象徴的な建物」がやや分かりにくいかな、という感はあるが、ともあれ「現地からライブで一次ソースの情報」という、CNNが語りかけたいポリシーがじわじわと伝わってくる。
本人にこれらの広告を再現してもらうのは流石にムリだが、「そっくりさんを雇って、このシーンを真似てもらうのはありかも」と思えてくる。それほどまでに、ユーモアのセンスも持ち合わせた、しびれる広告といえよう。
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