【更新】男女で異なるサイト閲覧のきっかけ・女性トップはやっぱりアレを観て…

2011/07/05 06:32

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テレビとパソコンIMJモバイルは2011年6月29日、普段からインターネットを利用している女性を対象にした、サイト閲覧態度などのデジタル領域に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、サイト閲覧のきっかけとして1/3以上の人が「テレビ番組を見た上での検索」によると答えていることが分かった。「友人から聞いて」「雑誌で見て」「店頭で見て」「TVCMを見て」など、他媒体をきっかけにしたサイト閲覧が上位についている。世代別ではテレビ絡みやサイト内の仕組み(リンクなど)経由は、シニア層ほど高い割合を示している([発表リリース])。



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今調査は2011年5月26日から27日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1240人。年齢階層区分は10代19.7%・20代23.7%・30代29.2%・40代27.4%で、総務省通信利用動向調査のインターネット利用率と、総務省の人口推計を元に割り付けが行われている。また、同様の調査結果で男性を対象としたものが今年4月12日に[発表されており]、項目によってはこの値を併用してグラフ化なども行う。

【「Wiiはどこに売っているの?」アクセス解析で見る、検索サイトの使われ方と臨機応変な対処法】【アクセス解析と「今この時」のトレンドとmixi・ツイッター検索と】などにもあるように、サイト閲覧者がどのような経路(≒機会、きっかけ)で来訪するかは、多種多様な理由によるところがある。大別すると「直接(URL打ち込みやブックマーク)」「他サイトのリンク経由」「検索結果から」の3通りとなるが、それぞれ利用者の思惑が見え隠れしており、非常に興味深い。

今調査項目ではサイト閲覧のきっかけについて、複数回答形式で聞いている。最多項目は「テレビ番組を見て検索(した結果)」で、36.5%。テレビを見て気になる場所、詳細を知りたい商品、番組内のこれまでの概要、登場人物の背景など、「知的好奇心の探究」「情報不足の補完」という願望をはたすために検索を実施。答えを得ようとしている。

↑ サイト閲覧のきっかけ(上位12位、女性全体)
↑ サイト閲覧のきっかけ(上位12位、女性全体)

「ブックマーク」は言い換えれば「定期巡回に従って閲覧」していることを意味する。また、「メルマガ」が上位に来ていることから、メルマガそのものが読まれている割合の高さ、そしてメルマガ内でのサイト紹介が無駄では無いどころか有効な手立てである事が分かる。

それと共に、デジタル媒体以外の各メディアで知った情報の補完、あるいは追加情報を得るために、検索を行いサイトを見に来ている場面が多いのが分かる。インターネット内で完結する情報のやりとりでは無く、他のメディアとの複合的理由、あるいはツールとしての有効活用をしているようすが見て取れる。

これを世代別に区切りなおして集計すると、世代間の「インターネットの利用スタイル」が透けて見えてくる。

↑ サイト閲覧のきっかけ(上位12位、女性、年齢階層別)
↑ サイト閲覧のきっかけ(上位12位、女性、年齢階層別)

・シニアほど
 「テレビ番組」「テレビCM」などテレビ周り
 「メルマガ」「関連記事」「Web広告」などウェブ上の関連情報
 がきっかけに

・若年層ほど
 「ブックマーク」(定期巡回)
 「mixiチェック」「ツイート内URL」のようなソーシャルメディア経由
 がきっかけに

シニアのテレビ周り、若年層のソーシャルメディア経由の値が高いのは、それぞれそのメディアへの信頼性と利用率が高いのが大きな要因と考えられる。利用していなければきっかけにも成りえないからだ。

また、若年層の「ブックマーク」値が高いのは、定期巡回をしている人が多い事。高齢者の「ウェブ上の誘導」値が高いのは「信頼できるサイトの情報ならばリンクも安心できるだろう」という警戒感の薄さ、自分が知りたい情報に対する好奇心の強さによるものと思われる(実際同調査別項目で「サイト閲覧の目的」を聞いているが、その中の「暇つぶし」という、明確な目的意識が低い項目では、若年層の値がずば抜けて高い。そして歳を経るほど急激に減退する傾向が確認できている)。

同じサイト閲覧にしても、個々の世代における閲覧意識により、大いに行動性向が異なる。興味深い話といえよう。



やや余談となるが、4月に発表された同様調査(男性対象)の結果を併記すると、このようなグラフが出来上がる。

↑ サイト閲覧のきっかけ(上位12位、男女別)
↑ サイト閲覧のきっかけ(上位12位、男女別)

全般的に女性の方がきっかけが多く分散していること、男性はブックマークや記事内の関連URLの値が高く、女性はテレビなど他メディアをきっかけとする場合が多い。男女内におけるウェブサイトの立ち位置、他メディアとウェブサイトとの連動性の効率など、色々な思惑が浮かんでくる結果といえよう。



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