【更新】やっぱりスマートフォンのサイト閲覧時間は長い・全体平均で一般携帯の2倍近く
2011/07/02 12:00
IMJモバイルは2011年6月29日、普段からインターネットを利用している女性を対象にした、サイト閲覧態度などのデジタル領域に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、スマートフォン経由でのウェブサイト閲覧平均時間は、一般携帯電話の時間に比べて約2倍に達していることが分かった。一般携帯電話が1日平均42分なのに対し、スマートフォンでは80分という試算結果が出ている([発表リリース])。
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今調査は2011年5月26日から27日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1240人。年齢階層区分は10代19.7%・20代23.7%・30代29.2%・40代27.4%で、総務省通信利用動向調査のインターネット利用率と、総務省の人口推計を元に割り付けが行われている。また、同様の調査結果で男性を対象としたものが今年4月12日に[発表されており]、項目によってはこの値を併用してグラフ化なども行う。
一般の携帯電話と比べスマートフォンでは、表示領域が広い・パソコン向けのサイト閲覧も容易・操作部分が充実しているなどの理由から、サイト閲覧時間が長い傾向がある(【スマートフォンユーザーのウェブ閲覧時間は1日169分、携帯電話の3倍近く】)。
今調査母体では一般携帯電話・スマートフォンそれぞれについて、1日あたりのサイト閲覧時間を尋ねている。まずは一般携帯電話で、メールチェックや各種アプリによるゲーム、通話、ワンセグ利用などは含めず、ブラウザによるサイト閲覧の時間を聞いたのが次のグラフ。平均時間は各回答項目の中央値を元に、当方で試算した概算値である(スマートフォンのものも同様)。
↑ 一般携帯電話による1日のサイト閲覧時間(女性/メールチェック、ゲーム、通話などは該当せず)
↑ 一般携帯電話による1日のサイト閲覧時間(女性/メールチェック、ゲーム、通話などは該当せず)(概算平均、分)
全体平均で42分、歳を経るほどサイト閲覧時間は急激に減少し、利用しない人の割合も増加する。40代にいたっては過半数が「携帯電話ではサイトを観ない」と答えている。10代の1割強とは大きなギャップがあるのが分かる。また、青系統色で着色した「5分-1時間」の利用領域比率は、どの世代でも同じ位存在し、歳と共に「非利用者率の増加」「ハードな利用者の減少」という動きが起きているのが確認できる。この「利用しない」「ハードな利用者」の動きが、各世代の平均に大きく影響。結果として10代と40代とでは約6倍もの差異を見せてしまっている。
これがスマートフォンになると、状況は一変する。なお今回調査では各世代別のスマートフォン所有者が少なく、世代別に区切ると誤差が大きくなるため、世代別区分のグラフは生成していない。
↑ スマートフォンによる1日のサイト閲覧時間(女性/メールチェック、ゲーム、通話などは該当せず)
↑ スマートフォンによる1日のサイト閲覧時間(女性/メールチェック、ゲーム、通話などは該当せず)(概算平均、分)
まずひと目でわかるのは「観ていない」人が異様に少ない事。そして「5分-1時間」の通常利用者、「1時間以上」のハード利用者双方の割合が多いのが見て取れる。
サイト閲覧時間でも平均で80分と、一般携帯電話の約2倍。そして歳が上になっても大きな減少が見られない。デジタル系機種の普及し始めの時期によくある傾向だが、コアなユーザーの比率が高く、それが見事に反映される形となっている。
今件はあくまでもサイト閲覧時間。アプリケーションを利用した各種作業、メールのチェック、ゲームプレイなどは別口。アプリが充実しているスマートフォンでは、総合利用時間は相当量上乗せされることになる。今後スマートフォンがより広範囲に普及していくことで、この値がどのような変化を遂げるのか、気になるところだ。
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