【更新】男女で異なる「良く行うストレス解消法」
2011/07/03 06:23
ヒューマは2011年6月30日、ストレスと健康に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、ストレスの解消法として男性がもっとも行っているものは「寝る」・次いで「飲酒」、女性は「食べる」「寝る」の順だった。同じ「ストレス」という問題を解消する方法においても、男女間で大きな差異が確認できる結果が出ている([発表リリース])。
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今調査は2011年3月1日から5月9日にかけて、同社が運営する情報発信サイト【ココミル】にて行われたもので、有効回答数は2217人。男女比は697対1520、年齢階層比は10代以下が1.1%・20代6.9%・30代20.4%・40代24.6%・50代10.6%・60歳以上5.0%。
ごく普通の日常生活においても多かれ少なかれストレスは感じるもの。適度なストレスは適度な緊張感、ハリを生活に与えるが、過度になると心身に短期・長期的なダメージを与えることになる(「疲れ」はストレスの形を変えたものの一例といえる)。そのため、多くの人は共有した情報から、あるいは自分独自で見出したストレス解消法を行い、少しでもストレスを減らそうと創意工夫を凝らすことになる。
今調査母体に「ストレスを感じた時の解消法」について、複数回答で聞いたのが次のグラフ。男女でかなり傾向が異なるので、男女別々のグラフにしてある。
↑ スレトス解消法(複数回答)
男性のトップは「寝る」で34.3%。ほぼ同率で「飲酒」が33.3%、次いで「食べる」が30.1%。「寝る・飲む・食う」の順でほぼ同列というわけだ。一方女性はダントツでトップが「食べる」。これが51.8%。次いで「寝る」が40.5%。さらに「買い物をする」が36.4%・「入浴・マッサージなどでリラックス」が35.7%となる。「寝る」は男性と同じだが、「買い物」「入浴やマッサージ」などは男性ではあまり見られない傾向であるし、そもそも「食べる」が最上位に入っているあたりが驚き(……と共に「やっぱりね」という同意感もある)。
また、全体的に男性よりも女性の方が棒の伸び、つまり回答率が高いのが分かる。これは「ストレス解消のために多種多様な方法を用いている」とも受け取れるし、さらにそこから「色々な方法を用いねばならないほど、ストレス度が高い」と見ることもできる。実際、同調査別項目でも「女性の方が男性よりストレスを感じやすい」との結果も出ている。
男女のストレス解消法の違いについて、女性の値から男性の値を引いた結果を次に示す。プラスの値が大きいほど、女性が多く使っている、マイナスほど男性が多く使っていることになる。
↑ ストレス解消法・男女の差異(プラス……女性が多い、マイナス……男性が多い)
女性は「食べる」「買い物」「相談や愚痴を聞いてもらう」、男性は「飲酒」「ドライブ・ツーリング」「喫煙」の順。それぞれの性別における、ストレス解消の代表的な手段と見ても、何の不思議も無い項目が並んでいるのが分かる。
単にストレスを溜めると、心身ともに悪影響を及ぼすのは、誰もが実体験で知っている通り。時としてストレスの蓄積は、本人の気がつかないところでふくらみ続け、気がつけば酷い悪影響(最悪の場合生死を分かつ)を及ぼすことになる。周囲に迷惑をかける方法は避けるべきだが、その一方で自分に適した解消法を見つけ、言葉通りガス抜きを逐次行うことをお勧めしたい。
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