Facebookの「いいね!」ボタン、米女性会員は2割が毎日何度も押しまくり

2011/06/27 07:09

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Like【Pew Reserch Center】は2011年6月16日、アメリカのソーシャルネットワークと社会生活に関する調査結果を発表した。その結果には現在のアメリカにおけるソーシャルネットワーク(Facebookやツイッター、MySpace、LinkedInなど。今件ではSNSを同義と見なしている)の動向を多方面からかいま見れるデータが山積されている。今回はその中から、最もメジャーなSNSであるFacebookの1機能「いいね!(Like)」ボタンの利用について見て行くことにする(【Social Networking Sites and Our Lives】)。



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今調査は2010年10月20日から11月28日にかけて18歳以上の2255人に対して英語で行われたもので、そのうちインターネット利用者は1787人(79.2%)だった。FacebookやMySPace、Linkedln、ツイッターのようなソーシャルメディア(SNS)を使っている人は975人。電話番号はRDD方式で選択され、半数は「自宅で一番若い男性が、いなければ一番若い女性が」もう半数は「自宅で一番若い女性が、いなければ一番若い男性が」答えるように尋ねている。回答データは国勢調査の各項目(性別・年齢・教育水準・人種・地域・人口密度など)に照らし合わせ、適正化されるようウェイトバックがかけられている。なお今回対象となるFacebookの利用者は949人。調査対象全員の42.1%に該当する。

【Facebookのファンページの「お知らせ」用の仕組みを使ってみる】でも解説したが、Facebookには自分がコメントするほどでもないものの直観的に「要注目」「ちょっといいな」と感じたコンテンツ(Facebookの内外を問わず)について「いいね!」(英語ではLike)ボタンを押し、「オススメ」的な印をつけることができる(もちろん「コメントも加えたい」と思うのならコメントも追加可能)。印をつけたコンテンツは、自分のタイムライン(フィード)に表示されるため、自分と親しい人への推薦ボタンと考えることもできる。


↑ Facebook内のフィードなどに対し「いいね!」を押すことで「要注目」の印をつけ、コメントを加えることができるようになる。
↑ Facebook内のフィードなどに対し「いいね!」を押すことで「要注目」の印をつけ、コメントを加えることができるようになる。

今件はFacebook内で展開されるコンテンツに限定し、押す頻度について尋ねている。

↑ Facebook内での「いいね!」ボタンの利用頻度(世代別)(利用者限定)
↑ Facebook内での「いいね!」ボタンの利用頻度(世代別)(利用者限定)

ぱっと見で分かるように、若年層ほど積極的に「いいね!」ボタンを押す傾向がある。特に18-22歳は3割強が毎日数回、1日1回以上の区分なら4割強の人が「いいね!」を押している。一方で50歳を超えると1日1回以上は1割強でしか無く、ほとんど・まったく押さない人が過半数に達している。

これは以前【男性より女性、自分より他人へのツッコミが多い…米Facebookの利用頻度】でも解説したように、他人の情報や写真へのコメント頻度に近しいものがある。具体的なコメントをしないまでも、賛美の意志表示をするという点では「いいね!」は同じようなものであり、似たような結果が出るのも当然といえる。

当然、男女区分でも、「情報へのコメント」と似たような結果が出ている。

↑ Facebook内での「いいね!」ボタンの利用頻度(男女別別)(利用者限定)
↑ Facebook内での「いいね!」ボタンの利用頻度(男女別別)(利用者限定)

特に「1日数回」の頻度は女性と男性で2倍以上の差が付き、女性はFacebook利用者の5人に1人が「一日数回はいいね!ボタンを押す」と答えている。操作のハードルが低い分だけ、コメントよりもさらに高い割合を示しているのも納得。



まとめると、Facebook内においては他のアクション同様に「男性よりも女性」「シニアよりも若年層」の方が、「いいね!」ボタンでも積極的な行動に出るということになる。ただしよく見ると、「今は使っていない」の項目で男性が28%と、自分の情報更新や他人の情報に対するコメントと比べても、はるかに高い値を示しているのが分かる。

コメントは賛否両論の内容が考えられるが、「いいね!」は一様的な「推挙」の意志を表すもの。他人へのお勧めの気恥ずかしさや、諸手を挙げて賛同することへの抵抗感が、男性はやや大きいのかもしれない。



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