ツイッターは女性2:男性1の割合…米ソーシャルメディアの「種類別」世代・性別構成比
2011/06/21 06:25
【Pew Reserch Center】は2011年6月16日、アメリカのソーシャルネットワークと社会生活に関する調査結果を発表した。その結果には現在のアメリカにおけるソーシャルネットワーク(Facebookやツイッター、MySpace、LinkedInなど。今件ではSNSを同義と見なしている)の動向を色々とかいま見れるデータが山積されている。今回はその中から、主要SNS別の年齢及び性別の構成比について見て行くことにする(【Social Networking Sites and Our Lives】)。
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今調査は2010年10月20日から11月28日にかけて18歳以上の2255人に対して英語で行われたもので、そのうちインターネット利用者は1787人(79.2%)だった。FacebookやMySPace、Linkedln、ツイッターのようなソーシャルメディア(SNS)を使っている人は975人。電話番号はRDD方式で選択され、半数は「自宅で一番若い男性が、いなければ一番若い女性が」もう半数は「自宅で一番若い女性が、いなければ一番若い男性が」答えるように尋ねている。回答データは国勢調査の各項目(性別・年齢・教育水準・人種・地域・人口密度など)に照らし合わせ、適正化されるようウェイトバックがかけられている。
まずは年齢構成比だが、ざっと見で一番若者が多いのはMySpace。やはり音楽系の利用者がかなり居るからなのだろう。次いでツイッター(Twitter)の多さが目立つ。
↑ 主要ソーシャルメディア利用者の年齢構成比(18歳以上限定)
逆にLinkedInは中堅層の多さが目立つ。22歳までの若年層はわずか6%でしかない。これは【非営利団体による21のソーシャルメディア活用法】でも解説しているように、LinkedInではビジネス的な人のつながりを重視しており、業務で使う人が多いことが要因といえる。
次に性別比。ツイッターの女性比がやや多いのが目に留まるが、大体男性4:女性6という比率に収まっている。
↑ 主要ソーシャルメディア利用者の性別構成比(18歳以上限定)
女性の比率がやや高めな理由は、すでに【米ソーシャルメディアの世代・性別構成比】で説明した通り。【ネット好きなアメリカ女性のソーシャルネット事情を探る……宣伝効果と広告】などを見る限り、アメリカでは特に女性の方がソーシャルメディアへの興味関心度が高い傾向にあるからだ。少しでも安いものを手に入れようとする「買い物上手」的な思考から、SNSを有効活用できるツールと認識しているのも一因だろう。
一方LinkedInだけは男女比が逆転している。これもまた年齢階層比で説明した事情と同じで、ビジネスユースが多いのが要因。
LinkedInは日本ではまだほとんど皆無と表現してよいほど使われておらず、Facebookも世界の動向と比べれば今一つ。しかし今後両者とも、日本国内で普及する可能性を十分に秘めている。それらが仮に日本国内でも浸透するようになれば、年齢階層も今件と似たようなものとなるに違いない。
特に携帯電話に高い関心を寄せている女性陣は、スマートフォンの普及に伴いSNSへのアプローチ意欲を高めている。今後どのように各SNS(もちろん既存の日本国内発SNSも合わせ)が広まっていくか、そしてその過程で世代構成比や性別比が変化していくのか、興味は深まるばかりである。
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