ネットが使えないシニア層、もし使えるのなら何をしたい?
2011/06/16 07:04


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今調査は2011年2月11日から28日にかけて、調査員による訪問留置式によって東京都23区内在住の60歳-74歳までの生活者に対して行われたもので、有効回答数は600人。うち半数はデジタルシニア(普段インターネットを、メールのやりとりの時間をのぞき1日30分以上利用している人)、残りは非デジタルシニア(メールもメール以外も含め、一切インターネットを利用していない人)。男女比は1対1で、デジタル・非デジタルシニアそれぞれに置いて同比率。
【シニア層の伸び継続・年齢階層別インターネット利用率(2010年分反映版)】にもあるように、日本の社会全般では50代を過ぎたあたりからインターネットの利用率は急激に減少するが、それでも60代で7割、70代でも4割近くがインターネットを利用している。

年齢階層別インターネット普及率(個人)(再録)
逆にいえば60代では3割、70代では6割強がネット環境に触れていないことになる。これら「非デジタルシニア層」が、もし仮にインターネットを使える環境にあれば、どのようなサービスを使ってみたいか聞いた結果(のダイジェスト版)が次のグラフ。最上位には「駅の窓口で並ばなくても、混雑時の電車の切符が購入できるサービス」が34.3%の回答率でついている。およそ1/3が同意を示しているわけだ。

↑ ネット環境があったら利用してみたいサービス(非デジタル層、複数回答)
冒頭でも触れたが、トップの「駅の窓口で並ばなくても、混雑時の電車の切符が購入できるサービス」以外にも「旅行代理店に行かなくても旅行の手配ができるサービス」が3割以上の回答率を示している。シニア層の娯楽の一つである「旅行」に絡み、楽に準備が出来るツールとしてインターネットを使ってみたいとする意見が多いことが分かる。
「自分の娯楽をもっと気軽に」という観点では「映像視聴」もしかり。第二位の「昔のテレビ番組が見られるサービス」や「昔ファンだった歌手が歌っている昔の映像が見られるサービス」も高い値を占めているのが注目に値する。

特に後者においては、それこそ図書館で本を探すように分かりやすく、そして時には司書に聞いて探してもらえるような、コンシェルジュ的な存在(バーチャル的なもので良い)も求められるに違いない。
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