市販プリン、買う時何を参考に? POPが一番、パッケがその次
2011/06/06 06:14


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今調査は2011年5月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1652人。男女比は48対52.年齢階層比は10代1%・20代12%・30代29%・40代32%・50歳以上26%。
コンビニのオリジナルスイーツのテーマとしてもしばしば取り上げられる洋菓子の一種「プリン」。単に甘くて柔らかく、口当たりのよい洋菓子としてだけでなく、食感の柔らかさから体調が悪く、食欲があまり出ない時の食事代わりの食品としても重宝される。そのプリンをまったく食べない人は1割強でしかない。

↑ プリンを食べる頻度(再録)
そして銘柄としては「プッチンプリン」が一番人気で、市販のプリンを食べない人は、プリンを食べない人のうち2.7%しかいない。この人たちは飲食店・ケーキ屋のプリンにこだわっているか、あるいは自作のプリンの腕前に長けているのだろう。

↑ 一年以内に食べた市販のプリン(複数回答、食べた人限定、上位10位+α、飲食店・ケーキ屋のプリン除く)(再録)
ともあれ、プリンを食べる人のほとんどは、市販のプリンを購入して食べている。それらの人たちに「プリン購入の際に参考にした情報源」を聞いた結果が次のグラフ。特定項目としては「店頭情報(POPなど)」がもっとも多く27.6%、次いで「商品パッケージの説明」が22.0%と続いている。

↑ 市販のプリン購入にあたり、参考にした情報源は(複数回答、飲食店・ケーキ屋のプリンは除く、プリンを購入する人)
気になるのはこの上位二項目「店頭情報(POPなど)」「商品パッケージの説明」が、お店の棚ではじめてチェックできる情報であること。逆にいえば「店頭に並ぶプリンたちの様子を見て、そこで(その銘柄の)プリンを買うか否かを決めている」ことになる。事前に「この銘柄を買う」という強い意志があるわけでは無く、「プリンが欲しいな」という食品の種類レベルでの意志、あるいはたまたま棚を見かけて「そういえば、プリンもいいかナ」という「せっかくだから」「ついで」買いであることが推定される。
第三位にようやく「テレビ番組・CM」第四位に「家族や友人の意見」と、事前情報による品目選択のパターンが出てくる。以降「折り込みチラシ」「雑誌記事」なども続くが、あくまで少数派でしかない。やはりメインは「その場」で決定派。POPが重要視される商品としては【マヨネーズは特定銘柄1点買い?】や【テレビが一番POPが二番、それに次ぐのは…胃腸薬を選ぶ時の情報源】が思い起こされるが、プリンはそれら以上に店頭での意思決定が重要視されていることが分かる。
しかしグラフの右端にある「特にない」が、4割以上を占めているのも事実。冒頭で触れているように、何らかの情報源の情報を参考にして銘柄を決めるのでは無く、「たまたま目に留まったプリン」あるいはまったく逆のパターン「あらかじめ自分が買うと決めている品目」を購入している可能性が高い。
逆にその観点・推測、つまり「市販プリンの購入者はお気に入りの決まった銘柄を、何度となく反復して購入する」からすれば、コンビニが展開しているプライベートブランド(PB)のスイーツにおけるプリンは、興味深い事例といえる。「特定コンビニのPBプリン」というくくりでは同一に違いないが(そして質・味わいの安定感では安心できる)、期間限定で次々に新しい種類を出してくる傾向が強く、違った味を楽しめるからだ。
今後コンビニのスイーツジャンルでプリン関連の新商品が続々と展開されることになれば、既存のナチュラルブランドで王者の風格を持つ「プッチンプリン」や「森永の焼きプリン」の絶対的立ち位置も、変化を見せてくる……かもしれない。あるいは有名どころで全国展開を果たしているファストフードがプリンを手掛けるようになるとしたら、どのような変化が生じるだろうか。色々考えると、プリン好きとしても楽しくなるというものだ。
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