興味ある投資先、個別国トップは日本。それ以上に多いのは「投資に興味なし」
2011/05/30 06:43


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今調査は2011年5月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1652人。男女比は48対52、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代29%・40代33%・50歳以上25%。
今件は投資信託に関する調査だが、投資信託に限らず今後投資先として興味がある地域を尋ねた結果が次のグラフ。個別項目では「日本」がもっとも多く23.3%、次いで「インド」19.6%、やや下がって「中国」の11.8%と続く。

↑ 投資信託に限らず、今後、資産・資金の投資先として興味のある地域は(複数回答)
しかしそれにも増して多いのは、「投資そのものに興味が無い」とする意見。半数近くの46.8%に達している。【日米の家計資産推移(2010年4Q分)】にもあるように、日本が貯蓄好きであることがあらためて実感できよう(銀行や郵便局への預貯金も厳密には「投資」ではあるのだが)。
気になるのは過去からの変化。次のグラフは過去2回の調査とあわせた3回分の動きをまとめたものだが、全般的に個別国への投資意欲が減り、投資そのものへの興味を持たない人が増えている。

↑ 投資信託に限らず、今後、資産・資金の投資先として興味のある地域は(複数回答)(上位5位)
投資信託に限っても、過去の調査から明らかに投資意欲は減退している。昨今の金融市場の動き、特に2007年夏の金融危機以降の動きをみれば、警戒したくなる、投資から離れたくなるのも理解できなくは無い。ただ、二つ目のグラフでも「インド」や「中南米」「アジア」などの一部新興国では興味を持つ人が少しながらも増加している傾向も確認できる。今後の動きを注目したいところだ。
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