【更新】スマートフォンユーザーのウェブ閲覧時間は1日169分、携帯電話の3倍近く

2011/05/20 12:00

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スマートフォンMM総研は2011年5月19日、ウェブアンケートによる携帯電話とスマートフォンのサービス利用実態、及びスマートフォンの機能やネットワークサービスの不満・改善点に関する調査結果を発表した。それによると調査母体における一日あたりのウェブ閲覧時間は、スマートフォンユーザーは3時間近くに達しており、携帯電話ユーザーの3倍に届きそうなレベルであることが分かった。具体的なサイトジャンルとしては、ソーシャルメディアの利用時間がもっとも長いのは両端末共に変わらないが、スマートフォンでは検索ポータルや動画サイトなどが上位についており、パソコン経由での利用形態に近い傾向が確認できる([発表リリース])。



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今調査は2011年2月10日から14日にかけてパソコンのインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万8556人(うちスマートフォンユーザーは1400人、携帯電話ユーザーは17156人)。男女比は49.9対50.1、年齢階層比は18-29歳20.1%・30代20.1%・40代19.7%・50代19.9%・60歳以上20.1%。

携帯電話と比べてスマートフォンの浸透はまだ始まったばかりで、比較的ヘビーユーザーの所有率が高いこと、物珍しさから色々と操作をしたくなるということもあるが、むしろ「携帯電話より、一層パソコンに近い出入力が可能」という機能から、スマートフォンの利用時間は携帯電話よりも長いと言われている。実際ゲームに限った話で見ても、【スマートフォンでゲームの時間が増えた人は9割、理由は「色んなゲームが無料で遊べる」】という話がある。また、1年ほど前の話ではあるが【ネット利用時間や検索回数、携帯電話とスマートフォンの類似点・相違点とは】というデータも確認できる。

今回の調査では、一日あたりの平均ウェブ閲覧時間において、携帯電話は58分・スマートフォンは169分という結果が出ている。

↑ 1日あたりのウェブ閲覧時間(分)
↑ 1日あたりのウェブ閲覧時間(分)

1日3時間近くというと全日常活動時間の1-2割位になる。利用スタイルのほとんどが「ながら利用」とはいえ、随分と長い時間であることが分かる。

具体的にどのようなサイトを閲覧しているのか。携帯電話・スマートフォン共にトップはソーシャルメディア(mixiなどのSNSやツイッターなど)だった。

↑ スマートフォン/携帯電話利用者のサイトジャンル別ウェブ閲覧時間(1日あたり、分)
↑ スマートフォン/携帯電話利用者のサイトジャンル別ウェブ閲覧時間(1日あたり、分)

【「寝モバイル」する人過半数、スマートフォン利用者の半数は「ほぼ毎日」】という話もある位だから、携帯電話でもスマートフォンでもソーシャルメディアの利用時間がもっとも長いという結果が出るのも道理というもの。両者の違いは第二位以降で、携帯電話では「趣味・エンタメ情報」「ゲーム(SNS以外)」「ニュース・天気予報」「検索ポータル」なのに対し、スマートフォンでは「動画サイト」なども上位についている。冒頭でも触れたように、携帯電話よりもスマートフォンの方が、パソコンにおける利用傾向に近い。

また、総利用時間に対する各項目が占める時間配分を見ると、スマートフォンよりも携帯電話の方が特定項目に偏っているのが分かる。

↑ スマートフォン/携帯電話利用者のサイトジャンル別ウェブ閲覧時間(1日あたり)(それぞれの総時間に占める比率)
↑ スマートフォン/携帯電話利用者のサイトジャンル別ウェブ閲覧時間(1日あたり)(それぞれの総時間に占める比率)

元々総利用時間がスマートフォンの方が長いというのもあるが、それよりも「携帯電話では満足に利用できない、機能が限定されている」「そもそも見るに値するそのジャンルのが無い(見つけられない)」状況でも、スマートフォンなら閲覧・十分な利用が可能となるウェブを確認でき、それなら利用してみようかとばかりに色々と閲覧していると考えた方が理にかなう。

例えるなら、パンを焼くことしか出来ないトースターだと、創れる料理は精々トースト以外にピザぐらい。しかしオーブン機能なども搭載した電子レンジならグラタンやケーキなど色々な料理が創れるので、それでは今まで作れなかった料理にもチャレンジしてみようか……といった具合である。



今件はスマートフォンをメインターゲットに据えた調査だが、タブレット機の場合はもう少しデスクトップパソコン寄りの特性を持つ(すなわち「一層デスクトップパソコン並みの仕事をさせられる」が「スマートフォンより持ち運びに難儀する」)ため、スマートフォンとはまた違った結果が出てくるものと思われる。

既存のデスクトップパソコンやノートパソコン、そしてネットブックなどと合わせ、スマートフォンの特性をどのように活用していくのか、今後ユーザー一人ひとりの課題となるに違いない。



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