コンビニで おにぎり選ぶのどんな時? 半数以上は「手軽に食べたい」
2011/05/19 06:58
DIMSDRIVEは2011年4月27日、コンビニのおにぎりに関する調査結果を発表した。それによると調査母体中コンビニでおにぎりを購入する人においては、「手軽に食べたいから」おにぎりを食事として選ぶ人がもっとも多く、過半数に達していることが分かった。量的にも持ち運びの良さとしても、そして食べる前の準備としても「和食のファストフード」とも評されるおにぎりが、その手軽さにおいて大いに評価されていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年11月4日から11月18日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2195人。男女比は54.9対45.1、年齢階層比は10代0.7%・20代8.0%・30代26.0%・40代32.9%・50代19.9%・60歳以上12.5%。
先に【好きなおにぎりの具トップの「鮭(さけ)」、ヒミツは世代を超えた人気ぶり】でも示したように、日常の食生活の中で8割以上の人が、(頻度は別にして)コンビニでおにぎりを購入し食している。
↑ おにぎりを普段どこで購入しているか(複数回答)(再録)
コンビニにはおにぎり以外にも多種多様な食品が展開され、買われるのを待っている。それら他の食品ではなく、おにぎりを食事として選び、購入するのにはどのような理由があるのだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフだが、トップには「手軽に食べたい」がついた。購入者の半数強、54.0%が「手軽に食べたいのでおにぎりを選んだ」と回答している。
↑ コンビニで食事購入時に「おにぎりを選ぶ」のはどんな時か(コンビニでのおにぎり購入者限定、複数回答)
「手軽に」には色々な意味が含まれている。食事を取る前の準備、持ち運び、食べる際のスタイル、価格、後片付けの簡便さなどなど。それらを全部、あるいはいくつかを考慮し、「お弁当などと比べて手軽に食せる」と判断するのに足るだけの、ハードルの低さがおにぎりには有る。冒頭での表現「和食のファストフード」がよく似合う食品といえる。
第二位以降の上位「価格を抑えたい」「食事の時間が短い」「量を少なめに抑えたい」などは、それぞれ出費・時間・食事量を少なめにしたい時に、おにぎりが「小さな主役」として頼りになることを示している。
一方で「おにぎりセールをしている」も20.4%で4位についている。割引セール自身があまり無いはずのコンビニだが、最近はおにぎりの値引きセール(一定価格の種類について100円均一など)も見かけるようになった。コンビニの入口に目立つ形での立て看板で公知されることが多いが、案外購入動機になりうるものだと改めて認識できる数字といえる。
「気軽に買える」「セールの時に買う」など、価格と深い関わり合いがあるおにぎりだが、それではコンビニで購入するのはいくらくらいの商品だろうか。もっとも多いのは100円台、ついで120円台となり、コンビニで販売されているおにぎりの定番商品の価格と一致する結果が出た。
↑ コンビニで購入するおにぎりの価格は平均いくらか(単一、コンビニでおにぎり購入する人限定)
コンビニで定価100円未満のおにぎりはあまり見たことが無い。平均購入価格帯として100円未満を回答する人も、ごく少数に留まっている。そして主要価格帯の100円・120円のものを選んでいる人が多く、ボリュームゾーンとなっている。100円-120円台までを合わせると、実に8割を超える。常日頃から130円台、140円台の少々お高めなおにぎりを選んでいる人は、ごく少数派でしかないわけだ。
コンビニやスーパーのおにぎりを見まわすと、シンプルな具のものは100円、ちょっとした具入り、あるいはグレードの高いお米や海苔を使ったものになると120円という価格帯が浸透しているように見える。そして企画もの、「リッチな気分での食事」のような提案型商品の場合、それ以上の価格がつけられる。
売り手側としては客単価を上げるため、少しでも高いおにぎりを買ってほしい。そのために色々と手を変え品を変えて、興味深く美味しそうなおにぎりを棚に送りだしていく。リッチな気分を味わう、あるいは具の高級感にうっとりするのには良いだろうが、常食するには気が引ける。やはり今後もおにぎりは「手軽な食品」として、100円前半の価格帯のがメインであり続けるに違いない。
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