アプリのダウンロード数も利用頻度もApple iOSとGoogle Androidが上位

2011/05/01 12:10

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アプリ【アメリカのスマートフォンのシェア動向】などにもあるように、アメリカのスマートフォン市場ではApple iOSとGoogle Androidが雌雄を決すべく激しいシェア争いを繰り広げている。最近の【ニールセンの報告(英語)】では「次に購入したい端末」「最近購入した端末」それぞれにおいて、Apple iOSをAndroidが追い抜いたという結果が出ているという話も出ている。このような状況の中、アメリカの調査会社ニールセンでは2011年4月27日、モバイルアプリ(主にスマートフォンを対象)における利用動向レポートのダイジェストを発表している(【日本語版は4月28日に公開、PDF】)。興味深い動きが確認できるので、今回はそれを紹介することにしよう。



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今件の調査における調査期間・調査母体などは明らかにされていないが(レポートのダイジェストのため)、今記事のグラフ前者はモバイルアプリ利用者(過去30日間にアプリをダウンロードした携帯電話契約者)、後者はそれに加えて単なるスマートフォン利用者を対象としている。また特段明記はされていないが、スマートフォンユーザーが対象なことは明確。

概要として「アメリカのモバイル利用者の36%が現在スマートフォン所有者」「スマートフォン市場の大半がApple iOS(iPhone)やGoogle Android OS 携帯電話所有者で、モバイルアプリダウンロード利用者の74%を占める」とある。その上で、示されているのが次のグラフ。

まずは比較的高い頻度でアプリをダウンロードする人における、自分の端末へのアプリ組み込み数。Apple iOS端末が48、Android OS端末が35と抜き出ているのが分かる。

↑ OS別・携帯電話平均アプリダウンロード数(過去30日間にアプリをダウンロードした利用者)
↑ OS別・携帯電話平均アプリダウンロード数(過去30日間にアプリをダウンロードした利用者)

これは両端末保有者が積極的・多角的にアプリを使用しているのに加え、さまざまななアプリが提供されていることを意味しているものであり、「新陳代謝が激しく、今後も成長進化が期待できる」バロメーターの一つともいえる。

両端末の保有者は、ダウンロードしたアプリが多いだけでなく、むしろ多いからこそ、アプリの利用頻度も高い。

↑ OS別アプリ利用頻度(過去30日間にアプリをダウンロードした利用者とスマートフォン所有者)
↑ OS別アプリ利用頻度(過去30日間にアプリをダウンロードした利用者とスマートフォン所有者)

回答対象が一つ目のグラフより広くなっているのは、「過去30日間にアプリをダウンロードしていないスマートフォンユーザー」も含めるため。

Apple iOS端末利用者は2/3以上が、Android OS端末利用者も6割が、毎日数回アプリを起動して色々と手掛けている。これに対しPalm OSは半数近く、BlackBerry OSは3割足らずでしか無い。端末の使われ方は人それぞれ、その端末の特性や組み込んでいるアプリ次第で、利用頻度がそのまま端末種類の重要度と同じというわけではない(例えば「ソーシャルメディアの更新をこまめに見たいから一日何度もアクセスする」「会社からの重要メールを一日一度チェックする」では、利用頻度は前者の方が、重要度は後者の方が高い)。しかし個々のOS別端末の利用性向、活性度は推し量ることができる。



今リリースでは「モバイルアプリの利用者展望について理解したいのであれば、Apple iOS とGoogleAndroid の実態を知る必要がある」とまとめている。利用性向やダウンロード数を見る限り、その言葉は正しいように見える。日本のスマートフォン市場においてならなおさら、というところだろう。



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