思わずうなづく「Twitterをやめた理由ランキング」
2011/04/21 06:57
検索エンジンgooにおいて実施されていた【Twitterをやめた理由ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「そもそもやる時間がない」がついた。基本構造としては極めてシンプルで「ゆるやかなつながり」が特徴のツイッター(Twitter)だが、「相手」が増えてくると「ゆるやかさ」が積み重なって負担となり、あるいは「見落とした内容は無いか」と律儀にチェックをしてしまい、時間が足りなくなる状況が容易に想像できる。
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【ブログもツイッターも「記録」第一「つながり」第二、でも度合いは…?】や【5周年を迎えたツイッター、さまざまなデータを公開】などを見る限り、本格的な浸透・海外におけるFacebookのような普及率までにはまだまだ及ばないものの、日本でもツイッターが知名度・利用度共に「それなり」に普及をし始めた感はある(知名度はともあれ、実際の利用度はまだ1割前後というところだろうが)。
一方で、興味半分にツイッターのアカウントを取得してみたものの、結局放置したままだったり、手つかずの状態でブックマークやアプリを削除してしまった人も少なくない。今回はそういった「ツイッターを始めてみたけれど、結局止めてしまった人」の、止めた理由のランキング。前提として「過去においてツイッターのアカウントを取得し、頻度はともあれ使っていた」があることを留意してほしい。
トップは「そもそもやる時間が無い」。ツイッターは「ミニブログ」という表現があるように、極論としては「制限のキツいブログ」のようなもの。やる時間が無ければそのまま放置しておいて、時間がある時に手掛ければ良いはずなのだが、一度「ちょっとだけ」とばかりに手掛けるとついつい時間を費やしてしまうのが人の常。
さらに冒頭で触れたように、自分がフォローしている(書き込みを追跡している)人や、フォローされている人(自分の書き込みを追跡している人、フォロワー)が増えてくると、ついつい律儀に「対応しなければ」と手間をかけてしまい、「ゆるいつながり」が山ほど積み重なって「キツく重いいつながり」となってしまう。元記事の「もういっぱいいっぱいです……」という言い回しがまさにぴったりな状況となってしまいかねない。ある程度割り切りを持てれば良いのだが、それが出来にくいのは日本人としての「さが」なのかもしれない。
第二位は「開始直後に何をすれば良いか分からなかった」。実はこの回答、日本でツイッターが普及のきざしを見せた2009年あたりではよく聞かれた話。小規模ブログとRSS的な表示スタイルとリアルタイムでの表示、さらにはショートメッセンジャー的な仕組みという、既存の技術を組み合わせたものに過ぎないツイッターだが、その有効活用法も含め、「何が面白いのか」「どんなことに使えるのか」が今一つ理解されていない・開発されていない感が強かった(【使い方が分からない人につぶやきたい、ツイッターの9つの賢い利用法】など、当サイトで何度か海外の記事を基に「ツイッターの使い方」的な記事を挙げたのも、そのようなニーズがあったのが理由の一つ)。仕組み自身が簡単なので、どのように使うのかは個人の発想力の問題でもあるのだが、具体的な有効活用法としての指南があまり無いのも、この回答項目が上位に来る理由だろう。
第三位は「大量につぶやく人がいてうっとうしい」。ブログや掲示板、ウェブサイトの場合はその部分を飛ばしてしまえばよいだけなのだが、ツイッターの場合はフォローしていると自分のタイムライン(自分が追いかけている人の、最新のつぶやき一覧)が「大量につぶやく人のつぶやき」で埋め尽くされてしまいかねない。もっともその場合、その人のフォローを外し、専用の「リスト」を創ってそちらで閲覧すれば良いだけの話なのだが、そのような使い方はまだ浸透してないようだ。
珍しくも同数で第三位なのは「何をつぶやけば良いのか分からない」。「ツイッターとはこのような使い方をしなければならない」というルールは無く(「してはいけない」という類のものはある)、【使い方が分からない人につぶやきたい、ツイッターの9つの賢い利用法】や【ツイッターで上手に「ネットワーク」を構築する8つのポイント】にあるように、「このようなことができる」という使用例を知った上で、自分がしたいこと、つぶやきたいことをつぶやけば良い。さらに極論として、自分自身は一切つぶやかず、自分の興味がある人のつぶやきを追いかけて行くだけでもOK(【ツイッターと「友達100人」の関係】によれば、1日あたりの平均つぶやき回数がゼロの人が大半を占めている)。
第五位以降も「mixiなどのSNSで十分」「いちいち返事をするのが面倒」「誰をフォローすればよいのか分からない」など、「なるほど」「自分もそう思う」的な「あるある話」が続いている。もっとも「知り合いに見つかるのが嫌だった」などは別にして、「使いこなし方が分からない」的な話は今後さらにガイダンス的な本やサイトが登場する事である程度「手を差し伸べる」ことは可能。また、「やる時間がない」「いちいち返事をするのが面倒」などの「律儀に対応しなければならないから」的なものは「割り切ればよい」で解決してしまう。メールや口頭による電話と違うのだから、読み逃したり返事をしそこなっても仕方が無い……というよりむしろそれが普通で、返事をされれば奇跡だと思えばよい。
最大のポイントは、ツイッターとて「ツール」「道具」に過ぎない事。道具に振り回されるのでは無く、振り回すくらいの気持ちで当たれば、多くの問題点、止めた理由は解消できるはずだ。
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