ブロクで趣味や性別公開者は8割、女性は情報オープン傾向
2011/04/13 19:30
ネットエイジアは2011年4月4日、ブロガー(ブログを執筆し運営する人)におけるツイッター・フェイスブックに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、自分のブログで趣味や性別を掲載している人は8割前後に達していることが分かった。年齢は約半数、友人や家族に関する話は3割程度の公開率で、実名を記述している人は1割強でしかなかった。男女別ではほとんどの項目で女性の方が高い値を示しており、ブログでの情報公開率は女性の方が上であることが分かる(【発表りリース】)。
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今調査は2011年2月10日から15日にかけて、15-54歳の男女で「自分のブログを作成・保有している」と回答した携帯電話ユーザーに対し、携帯電話経由のインターネットで行われたもの。有効回答数は1000人。男女比は3対7、年齢階層比は10代30.6%・20代30.9%・30代22.4%・40代以上16.1%。
ブログはその性質や目的にもよるが、書き手・運営側の実名をはじめとしたプライベートが大っぴらに語られることもあれば、ほとんどが謎のベールに包まれていることもある。まったく別の人物に成りきって(いわゆる「成り切り」というもの)運営が行われるのなら、素性は滅多に明かされない。
今件調査母体に対し、自分自身の事柄についてどのような情報を公開・掲載しているかを聞いたのが次のグラフ。「趣味」「性別」までなら8割程度の人が公開している。
↑ ブログで掲載している情報(複数回答)
【ブログの継続理由、トップは「自分の好きな事を語りたい」】にもあるが、ブログを継続している人の多くは「自分の趣味、好きな事を語りたい、語って情報を共有したり仲間を得たい」と考えている。ならば趣味を語らずして何を語るのか、ということになる。
第3位以降は自分の事柄のうち、個人が特定されにくい、かつ話題の上では公知しておいた方が良い情報が続く。例えば自分の飼い猫のことをブログで自慢したいのに、「ペットについての情報」を選ばない人はいない。他方「実名(ペンネームなどでは無く)」を掲載している人は12.0%でしかない。海外ではFacebookの浸透で実名披露派が大勢を占めているが、日本ではまだまだ少数派のようだ(【賛成派はわずかに13.4%・インターネット上での実名公表、賛成? 反対??】とも一致する)。
これを男女別に見ると、女性の解放感の強さが分かる。
↑ ブログで掲載している情報(複数回答)(男女別)
ほぼすべての項目で男性よりも女性が公開率が高い。特に「性別」項目の男女間の差異は大きく、女性だけで見れば「趣味」以上に「性別」の公知率が高いことが確認できる。また、「-について」といった周囲環境の話題も公開率が高めだが、これは公開する・しないを意識しているというよりは、「それらの事柄についてブログ記事を書きたいから情報を公開している」と見た方が自然だ。
情報の公開・非公開はブロガー一人ひとり個人の自由。周囲からどのようなツッコミがあろうと、公開するつもりが無い、公開して不利益を被ると判断できるのなら、公開しなくても良い。また、情報の特性「一度野に放たれた情報は完全に回収することは不可能」を考慮すると、実名や連絡先などは、商用ブログをのぞけば臆病すぎるほどに慎重になるべきといえよう。
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