ちょっとした疑似体験が楽しめるテレビCM

2011/04/04 12:00

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タッチザレインボー最近ではスマートフォンの普及で【誌上で試乗ができるARアプリ】で紹介したAR(Augmented Reality(拡張現実・強化現実)をはじめとする、各種「疑似体験型広告」が増えてきた。視聴者が疑似的でも体験をこなすことで、印象が心に深く刻まれるという仕組みだ。今回紹介するのも「疑似体験」という視点では同じだが、もっとシンプルに、そして誰でも気軽に参加・体験ができる、アイディア賞もののCMである(【Creative Criminals】)。



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↑ Skittles Touch: Cat。
↑ Skittles Touch: Cat。

これはキャンディーメーカー【Skittles】がカナダで展開した広告。元々イギリス発祥のフルーツキャンディーで、砂糖でコーティングされた虹のようにカラフル(アメリカのお菓子でありがちな「原色バリバリ」)な外観と、ガムのような腰の強さが特徴。色の艶やかさから、ブランドのコピーにも「レインボー」という言葉を用いているほど。

このテレビCMがスタートすると、画面中央に一粒の「Skittles」が表示される。そして矢印と共に「あなたの指でこのSkittlesを押さえていてね(HOLD YOUR FINGER HERE)」と表示される。

↑ 「あなたの指でこのSkittlesを抑えていてね」
↑ 「あなたの指でこのSkittlesを抑えていてね」

カウントダウンが終了すると、場面は突然切り替わり、どこかの家の台所。そして自分が押さえていたSkittlesを、猫ちゃんがぺろぺろとなめ続けるシーン。

↑ 「ぺろぺろ、美味しいニャ」
↑ 「ぺろぺろ、美味しいニャ」

その場にいるわけではないのだが、自分が画面でSkittlesを押さえているため、本当にSkittlesを猫になめさせている気分を疑似体験できる。しかも調子にのって押さえ続けていると、「猫を心底好きな人」が現れ、猫の代わりに視聴者のSkittlesをなめてくるというオチまで付いている。

↑ 「べろべろ、うまいギニャー」
↑ 「べろべろ、うまいギニャー」

指を置いた位置や置き方に反応するわけではなく、あくまでも画面上の「Skittles」に指を置いているという前提での映像なので、厳密にはインタラクティブなものではない(テレビはテレビであり、タッチパネルではない)。しかし気軽に誰でも指一本で疑似体験が出来る、非常に楽しいテレビCMといえる。

今テレビCMはこれ一本だけではなく、同じように「指一本で楽しめる疑似体験CM」が多種展開されている。


↑ Skittles Touch: Cage Cop。

これはSkittlesを置いた指に泥棒の自動車がぶつかり、お巡りさんにつかまってしまう話。しかも盗んでいたものがSkittlesだったという次第。そして名前を呼び合うと……。コメントには「自動車がぶつかって止まった時に、スーパーパワーが自分に宿ったと思ったよ」など、ノリノリの反応が見られる。

テレビに指を合わせるというアクションに「行儀の悪さ」を覚える人もいるかもしれない。しかしそのようなごく一部の例外をのぞけば、今件テレビCMは皆が気軽に楽しめるはずだ。


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