アマゾンにも独自の「いいね」ボタンが導入
2011/03/31 12:10
先日いつものようにアマゾンで注文品を品定めしていると、見慣れたようで少々違和感を覚えるボタンが目に留まった。商品を推奨する、いわゆる「いいね」ボタンなるものだ。【Facebookのファンページの「お知らせ」用の仕組みを使ってみる】で紹介したFacebook用の「いいね!」ボタンが導入されたのかと思い、早速いくつかの商品で押してみたが、Facebookには反映されていない。調べ直してみると、アマゾン内での独自の「いいね」であり、Facebookの「いいね!」とは別物であることが分かった(『ヘルプ内「いいね」ボタン解説ページ』)。
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↑ 商品の名前の下に「いいね」ボタン。
↑ 自分が押すと色がオレンジに反転し、自分が推奨したことが分かる。
「いいね」ボタンは該当商品を推奨する「匿名投票」であると同時に「自分アマゾンアカウント内における覚え書き」の役割を果たす。具体的には、
・覚え書き…『マイストア内の「おすすめ商品を正確にする」内「いいねと言った商品一覧」』で「いいね」ボタンを押した商品の確認ができる(自分のアカウント内での表示のため、アマゾンアカウントでのログインが必要)。
という機能を持っている。
↑ 「いいね」のボタンを押した商品。アカウントページ内「リスト」から「いいねと言った商品」でチェックできる。
一度「いいね」と押した商品は「いいね」ボタンがオレンジ地へと反転し、自分が推奨したことが分かるようになると共に、右側に「取り消す」リンクが現れる。このリンクを押せば、自分の「いいね」を取り消せる(先の「いいね」商品一覧からも取り消せる)。もちろん再度「いいね」を押すこともできる。
Facebookの「いいね!」ボタンは、該当ページのコメント機能を使って感想を書き加えたり、自分のブログやツイッターなどで感想を述べるより気軽に、対象に自分の敬意を匿名で知らせると共に、不特定多数に「口コミ」する意味合いも兼ね備えている(自分のニュースフィードにも表示される)。
アマゾンの「いいね」の場合は、現時点では推奨した具体的な対象を自分以外の第三者に知らしめることは無い。「匿名による投票」以外は、あくまでも自分のアカウント内の整理に役立てる機能として存在する。自分のアカウントページにはアマゾン側からさまざまな履歴・購入データを基に「おすすめ商品」が算定、リスト化されるが、その算定の際のパラメータとして使われるようだ(自分が「いいね」と判断して、かつアマゾンでの購入履歴が無ければ、お勧め品の上位に上がる、など)。また、「いいね」のボタンを押したが自分宛の「おすすめ商品」一覧には表示してほしくない場合には「おすすめ商品に使わない」のチェックボックスをチェックすれば良い。
↑ さまざまなアマゾン内での行動履歴・情報に基づいて算出される「おすすめ商品」。
今回リリースされたアマゾンの「いいね」ボタンは、現時点ではプレスリリース『アソシエイトプログラムのオフィシャルブログ』に言及は無く、半ば試験運用的なものと推測される。当然、今後仕様の変更も十分に考えられる。ただし、Facebookの「いいね!」ボタン同様に気軽に商品への好意的意見を示せ、自分の「覚え書き」としても使える今件機能は、かなり便利なものといえる。今後、例えば「ジャンル別に『いいね』票上位の商品」のようなランキングの表示も行われるようになれば、ますます使い勝手も向上するだろう。
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