地デジがある世帯9割近く、視聴方法は対応テレビがトップ
2011/03/20 06:57
マイボイスコムが2011年2月25日に発表した「ブロードバンドの利用に関するアンケート調査」の結果では、「調査母体内では」という限定はあるものの、インターネット回線の変遷や地デジの現状をかいま見ることができる。今回はその中から、「地デジ(地上デジタルテレビジョン放送)」についてチェックを入れることにする(【発表リリース】)。
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今調査は2011年2月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3167人。男女比は49対51、年齢階層比は10代1%・20代10%・30代29%・40代31%・50歳以上28%。
日本においては2011年7月24日までに、テレビ放送は現行のアナログ放送からデジタル放送に切り替わり、事実上地デジ対応の受信機でしかテレビ放送が閲覧できないようになる。いまだに浸透率やテレビ局側の整備問題など改善すべき問題は山積し、さらには昨今の震災で切り替えどころでは無いという意見まで出始めている。しかし現状では、スケジュールの変更はない。
今調査母体では自宅環境で地デジ視聴が出来る人は87.8%と9割近くに達している。ただし後述のグラフにある通り「携帯電話のワンセグを利用する」視聴方法も含まれているため、固定・据え置き型テレビに限れば、もう少し数字は下がるのかもしれない。
↑ 自分の世帯は地デジを視聴できるか(複数台テレビがある場合は1台でも視聴出来ればOK)
それではその視聴手段はどのようなものだろうか。複数回答で聞いたものだが、もっとも多いのは「地デジ対応テレビ」。当然といえば当然。
↑ 地デジ視聴方法(複数回答可)
興味深いのは「ワンセグでの視聴」。今件は「視聴が可能か」という可能性・視聴ツールの保有有無では無く、「視聴しているか」という視聴スタイルを尋ねている。つまり「ワンセグで地デジを視聴”可能”」ではなく「ワンセグで地デジを視聴”している”」人が10.2%に達している。これは意外に大きな値かもしれない。
一方で、「テレビは視聴しない」人が1.7%、アナログ放送のみを視聴している人も9.6%いる。これらの人がずっと視聴しないのか、あるいは地デジに切り替えてからテレビを調達して視聴するのかは、今件結果では不明。地デジ移行後に、テレビを見ない人が1割程度に達する可能性があることに違いは無い。
なお今結果は調査母体の年齢層がやや中堅層以降に偏っているため、テレビを視聴しない割合の多い若年層が「人口の比率通りに配分」されれば、もう少し値は下がるものと思われる。
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