性能、安全性、維持費、それより大事な「ヒーター・ストーブ」の選択ポイントって?
2011/03/21 06:13
マイボイスコムは2011年2月25日、ヒーター・ストーブに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、今後ヒーターやストーブを買う場合には、「価格を重視する」と考えている人がもっとも多く、6割を超えていることが分かった。次いで「性能・パワー」「安全性」「維持費」と続いているが、まずは「初期投資にかかるお金」を気にしている人が多いようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2011年2月1日から5日にかけてインターネット経由で行われ、有効回答数は1万3314人。男女比は49対51、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代29%・40代31%・50歳以上28%。
今調査母体においては、家庭内にある暖房機器としてもっとも普及しているものは「エアコン」で、74.6%。ほぼ3/4の世帯が保有している。「こたつ」「ホットカーペット」が続き、その後ようやく「石油ファンヒーター」「電気ストーブ」「石油ストーブ」が顔を見せる。
↑ 今自宅にある暖房器具(家電製品)は・使っていないものも含めて(複数回答)(再録)
それでは今後エアコンやこたつではなく、ヒーターやストーブを購入するとしたら、どのような点を重視するだろうか。状況としては主に「現在ストーブやヒーターを使っていて買い増し・買い替え」と「他の暖房機器を使っていて、追加で買う」の2通りが考えられるが、「エアコン」の普及率を考えれば圧倒的に後者の状況下で考えた回答と見てよい。
↑ 今後ヒーター・ストーブを購入するとしたら、どのような点を重視するか(複数回答、10%以上)
もっとも多い回答が「価格」で62.9%。やはりサブ的な暖房機器として使うことを想定してか、出費を最小限に抑えたい気持ちが前面に出ている。そしてヒーターやストーブの長所ともいえる加熱性の良さ・速さに期待した「性能・パワー」への回答が41.9%で第2位。一方、ストーブなどのリスク面として忘れてはいけない「安全面」が35.1%。要は「安いのが一番、そして速く暖めてくれて安全なのがいいナ」というニーズが存在するのがわかる。
「速暖性」や「暖める範囲の広さ」など、ヒーターやストーブならではの長所は、実は優先順位としてはさほど高くない。「ヒーター、ストーブならばそれほど大きな違いはないだろう」という思惑があるのかもしれない。
なお元資料の注釈によると、「安全性」「大きさ」「省エネ」「暖める範囲の広さ」「手入れのしやすさ」の項目では、女性は男性よりも10ポイント以上多いとの結果が出ているという。実際にストーブなどを操る機会が多い女性としては、男性以上に日頃の使い勝手を気にするのは当然といえよう。
やや余談になるが、10%未満の項目で、いわゆる「口コミ系」のものなどを並べたのが次のグラフ。
↑ 今後ヒーター・ストーブを購入するとしたら、どのような点を重視するか(複数回答、10%未満で気になる項目)
「環境への配慮」はそれなりに気になる項目ではあるが、それ以外はほとんど誤差の範囲。少なくともストーブやヒーターのセールスについては、価格や性能、安全面など、本体のスペック勝負と考えた方が良さそうだ。
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