食パンを選ぶポイント何だろう? 厚み、味わい、それより上は?!
2011/03/20 12:00
マイボイスコムは2011年2月25日、パンに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち食パンを食べる人においては、「価格」を食パン購入時における重視点として挙げる人がもっとも多いことが分かった。次いで「味」「厚さ」が続いている。「味」よりも「価格」がわずかではあるが上位にある状況から、主要各社の食パンの味は、劇的な違いは無いとする認識が多数を占めていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2011年2月1日から5日に欠けてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3315人。男女比は1対1、年齢階層比は10代1%・20代10%・30代29%・40代32%・50歳以上27%。
パンにも多種多用な種類があり、最近では【白米でお米のパンが創れる「GOPAN(ゴパン)」、注文受付を一時見合わせへ】のように、ご飯からパンを創れるベーカリーまで登場している。調理済みですぐに食せる主食の中では比較的日持ちもすることから、色々な意味で今まで以上に注目を集めているパン。今調査母体では毎日食べている人が約3割という結果が出ている。
↑ パンを食べる頻度(再録)
パンの中でももっともオーソドックスな「食パン」に限ると、調査母体のうち96.8%が食べていると回答しているが、それらの人に「食パンを購入する場合、どのような点を重視しているか」を複数回答で尋ね、統計を取ったのが次のグラフ。ツートップには「価格」「味」がつき、次いで「厚さ」「食感・歯ごたえ」が続いている。
↑ 食パンを購入する時の重視点(複数回答可、食パンを食べる人限定)
食品の選択時の重視点という設問の場合、大抵は「価格」と「味」が上位にくるものだが(例えば【価格1番味2番・レトルト購入時の重視点】)、今件食パンにおいても同様の結果となった。気になるのは「価格」「味」の順位。
各メーカーやブランドで大きな味わいの違いがあれば、好き嫌いも合わせて、自分の好みに合うか否かで商品を選ぶため、「味」を選択する人が多くなる。逆にブランド・メーカー単位で劇的な変化が無ければ、自然に「味」による区別化傾向は小さいものとなり、「価格」が上位に上がる。その観点で見ると、食パンにおいては「味の違いはそれなりにあるが、価格の違いを上回るほどの差異は生じていない」ことになる。超高級ブランド品や、低塩分・低たんぱく質などの食事療養向け食パンを購入している人なら話は別だが、世間一般にはそのように解釈されていると見てよい。
興味深いのは第3位の「厚さ」。これは具体的には「4枚切り」「5枚切り」「6枚切り」「8枚切り」などの「切り数」を意味するのだが、地域の食文化によって厚みの好みが違うとの話がある。当方(不破)は関東在住だが、「8枚切りが普通で6枚切りは少数派」と思っていたところ、関西、特に近畿地方では「6枚」「4枚切り」などの厚みのあるものが主流だという。さらに「5枚切り」なるものまで存在すると聞き、驚いた次第である。
ともあれ、昨今ではパンの需要が急激に高まったことで、食パンへもこれまで以上に熱い視線が注がれている。店頭に並ぶ食パンを手に取る時、「何でこれを選んだのかな」と考え直してみるのも良いかもしれない。
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