ケータイでネット通販しない理由、「画面が見にくい」「検索しにくい」
2011/02/28 06:29


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今調査は2010年12月29日から2011年1月13日にかけて携帯電話を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は852人。全国の20-39歳を対象にしており、男女比は423対429、年齢階層比は20代前半218人・後半209人、30代前半208人・後半217人。
今調査母体で、パソコンや携帯電話経由でネットショッピングをした経験のある無しを聞いた結果が次のグラフ。

↑ パソコンや携帯電話でネットショッピングをしたことがあるか
このうち、黒枠で囲った部分、つまり「パソコンのみ」と「どちらもない」を合わせた42.5%が「携帯電話経由ではネットショッピングはしていない」ことになる。
それではそれらの人は、なぜ携帯電話経由ではネットショッピングをしないのだろうか。調査形式を考えれば、少なくとも携帯電話を持ち、それなりに操作に慣れているにも関わらず、だ。

↑ 携帯電話経由でネットショッピングをしない理由(しない人限定、複数回答)
トップは「画面が見にくい」で5割強。パソコンと比べれば面積は狭いし、そのために色々と表示機能が省略・簡略化されているとなれば、見難いのも仕方が無い。同じような理由で第二位には「商品検索がしにくい」とある。
第三位はかなり「ぶっちゃけた」回答で、「わざわざ携帯電話でやることなどなく、パソコンからで十分ではないか」とするもの。昨今では携帯電話経由で無いと購入できない限定品も出てきたとはいえ、あくまでもパソコンも携帯電話も「購入のためのツール」に過ぎないことを考えれば、もっとも至極なお話。
男女別の差異を見ると、矢印で指摘した部分、「商品検索がしにくい」「操作が面倒」の部分で男性の値が女性よりもかなり多めなのが分かる。これは冒頭でも触れたように、「女性と比べて」携帯電話の利用・操作に慣れていない面があり、それがインターフェイス上の不便利さを覚えさせるのだろう。
「パソコンからで十分」「パケット代がかかる」「決済方法に不安」はともかく、「画面が見難い」をはじめとする、多数の人が「しない理由」に挙げている項目は、現在加速度的に普及しつつあるスマートフォンでなら、大いに改善が期待できる。スマートフォン向けにカスタマイズされた専用サイトが浸透すれば、便宜性は飛躍的に高まるに違いない。
実際、「普通の携帯電話よりスマートフォン経由の方が、ネット通販の購入頻度は高いらしい」という話もちらほらと耳にするようになった(【ネット通販利用率は単なるケータイよりスマートフォンの方が上】)。もう少し浸透率が高まった上で、検証に値する調査結果の登場を待ちたいところだ。
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