GREEやモバゲーなどのSNS利用者はケータイ経由の買い物もお手のもの?
2011/02/23 12:10
ネットエイジアは2011年2月21日、インターネットショッピングに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話経由でネットショッピングをした経験がある人の割合は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)利用者の方が非利用者に比べて高い傾向にあることが分かった。主要SNS別ではパソコン経由のネットショッピングはmixiが一番高いものの、携帯電話経由ではトップにGREE、モバゲータウンが続き、mixiが第三位に収まる結果が出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年12月29日から2011年1月13日にかけて携帯電話を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は852人。全国の20-39歳を対象にしており、男女比は423対429、年齢階層比は20代前半218人・後半209人、30代前半208人・後半217人。
調査母体に対し、パソコンや携帯電話経由でインターネットショッピングをした経験があるかを聞いたところ、全体では「パソコン、携帯電話の両方から行ったことがある」が43.7%、「パソコンからのみ行ったことがある」が28.9%、「携帯電話からのみ行ったことがある」が13.8%という結果が出た。また、ネットショッピングに使う端末は、女性はパソコンと携帯電話を同じくらい使いこなしているという興味深い傾向も確認できる。
↑ パソコンや携帯電話でのネットショッピング経験がある(全体・男女別)
利用経験で男性にパソコン経由と携帯電話経由に大きな差があるのに対し、女性はほとんど無いのが確認できるはず。
さらに興味深いのは、SNSの利用の是非と具体的な利用SNS別の動向。Facebookやマイスペースのデータもあるが、母数が少なくぶれが生じる可能性があるので、今回は日本の三大国産ソーシャルメディアとも呼ばれているmixi・GREE・モバゲ(モバゲータウン)の3つに限りグラフを生成した。
↑ パソコンや携帯電話でのネットショッピング経験がある(SNS周り)
まずSNS利用の有無に関わらず、パソコン経由のネットショッピング経験にさほど違いは無い。大きな違いがあるのは携帯経由。元々今件が携帯電話経由の調査であることを考えると、「SNSの利用者」≒「携帯電話でのSNS利用者」≒「携帯電話で色々な操作を行うのに手慣れている」というつながりで、SNS利用者は携帯電話上で込み入った入力をすることへの抵抗感をあまり覚えないと考えられる。
またSNS別に見ると、mixi利用者では携帯電話経由の利用経験者率が低めなのに対し、GREEとモバゲータウンではむしろパソコン経由よりも高い値を示している。これは三社の携帯電話へのアクセスとの関わりにおいて、「mixiは最初パソコン、後ほど携帯も対応」「GREEとモバゲータウンは(大規模な展開は)最初がパソコン、後ほど携帯」という沿革の違いによるものと思われる。もっともmixiも現在は【mixiの現状(2010年12月末時点)】にもあるように、携帯経由がメジャーなSNSの姿を見せている(さらにいえばこの傾向はFacebookをはじめ、世界各国の主要ソーシャルメディア共通のもの)。
その観点でいえば、携帯電話での利用が多いSNS・ソーシャルメディアと、携帯電話経由でのネットショッピングは相性が良いと考えてもよさそうだ。
リリースでも言及されているように、スマートフォン利用者の絶対数が少ないので「ぶれ」の可能性があり、あくまでも「参考値」としての扱いになるが、スマートフォン利用の有無別の結果も出ている。
↑ パソコンや携帯電話でのネットショッピング経験がある(スマートフォンの利用別)(※参考値)
パソコン・携帯電話経由共に、スマートフォン利用者の方がネットショッピングの経験率は高い。元々スマートフォン利用者はIT周りの情報や機器への好奇心が強いという傾向があるが、これがネットショッピングの利用率の高さにも影響を与えているのだろう。
※02/24 グラフを一部差し替えました。お詫びとともに訂正させていただきます
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