【更新】サンドイッチやおにぎり類、そしてコーヒー…コンビニスイーツ購入時に一緒に買うものは?
2011/02/26 12:00
クロス・マーケティングは2011年2月22日、コンビニエンスストアで発売されているスイーツ(コンビニスイーツ)に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、コンビニスイーツを購入する際にもっとも多くの人が一緒に買っているものは「パン・サンドイッチ」だった。次いで「おにぎり」「コーヒー」がほぼ同数で並んでいる。昼食や夕食を軽く取りながら、「お楽しみ」的なオプションとしてスイーツを購入するスタイルが透けて見える結果となっている([発表リリース])。
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今調査は2011年1月12日から14日にかけて、首都圏と関西圏の20-39歳有職者で、直近3か月以内にコンビニエンスストアと、スイーツ専門店(店頭/通信販売)もしくは、デパ地下で冷蔵スイーツを購入し、自分で食べた人を対象にしたもので、有効回答数は2024人。男女比・年齢階層比は非公開。
コンビニはその名前の通り「多種多様な商品が揃い、一度に買い物ができる便利な場所」であるだけに、複数の商品をまとめて購入する「ついで買い」「あわせ買い」をする場合が多い。また購入時のスタイルとして、注目されるポイントでもある。
それではコンビニスイーツ購入経験者である調査母体では、一緒にどのような商品を共に買ったのだろうか。「スイーツが購入のメインとは限らない」(設問は「ついでに」ではなく「一緒に」であることに注意)ことに留意した上で見てほしい。
↑ コンビニでスイーツと一緒に購入したもの(複数回答)
トップには「パン・サンドウイッチ」。次いで「おにぎり」と、主食のパンやご飯を軽くいただくスタイルの食品が上位を占めている。そしてそこに「コーヒー」が入ることで、「メインの食事を軽めに取り、予算的にもお腹の事情的にも余裕を持たせ、スイーツを楽しむ」という食事スタイルが浮かんでくる。コーヒーは飲み物としての立ち位置というわけだ。
「お弁当」がその次に続くが、回答率は10ポイントほど下がる。食事場面にもよるが、コンビニのお弁当と共にスイーツを食すのは、やや負担が重いのかもしれない。さらに「無し」が22.1%おり、5人に1人強は「コンビニでスイーツを買うときは、それだけを買う」のが確認できる。あるいは食事や飲料水はスーパーなどで買い、コンビニにはスイーツ購入だけ、という人もいるだろう。
これを属性別に見ると、それぞれの特性が見えてくる(上位七位には食品・飲料関係だけが並んだが、はじめから非食品系をのぞいたわけではない)。
↑ コンビニでスイーツと一緒に購入したもの(複数回答)(上位七位+α)
まず最初に目に留まるのが、男性若年層の「コーヒー」の多さ。甘いスイーツにには苦めのコーヒーが似合う、というところか。「パン・サンドイッチ」「おにぎり」などの軽食系は全般的に女性の方が多く、「お弁当」は男性の方が多い。男性ならば「弁当」とスイーツでも量的に問題ないと判断する人が多いわけだ。また、コーヒー以外の飲料水で見ると、スイーツとの相性という観点では「紅茶……若年層」「緑茶……オールマイティ」「ミネラルウォーター……男性全般と女性若年層」と、それぞれ異なる支持層があるのが分かる。
興味深いのはスイーツ単体で購入する、「無し」の層。女性の高齢層のみが突出し、1/3強もの値を占めている。量的にそれほど食べられるわけではないのは高齢男性も同じはずだが、女性は気恥ずかしさを覚えることなく、単体での購入ができるのだろう。あるいはコンビニで、他に購入意欲が沸くものは無いのかもしれない。
たばこの「ついで買い」でもそうだが、特にコンビニでは商品展開の上で「お客が一緒に何を購入するのか」という点が重要な要素となる。今件のスイーツを見ても、「パン・サンドイッチ」「おにぎり」のように男女世代隔てなく相性の良いものもあれば、「紅茶」のように若年層が好き好むもの、「コーヒー」のように男性とのセットが好まれるものなど、多種多様な組み合わせが存在しうる。
顧客単価の減少が問題視される小売業においては、この「組合せ」が今後より一層注目されていくに違いない。
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