5%は「昼食抜き」…医師の昼食事情を探る
2011/02/16 12:00
メドピアは2011年2月10日、同社が運営する医師コミュニティサイト【MedPeer】で実施した調査結果を発表した。それによると医師で構成される調査母体においては、昼食のスタイルは「病院内の食堂(職員食堂など)」とする人がもっとも多く3割超、次いで「家から持参」が3割近くに達していることが分かった。一方で忙しさなどから「昼食はいつも取れない」とする回答も5%ほど確認できるなど、「医者の不養生」を地で行くパターンも少なからず確認できる(【発表リリース】)。
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今調査はMedPeer会員の医師を対象にインターネット経由で2011年1月12日から25日にかけて行われたもので、有効回答数は2764件。各種構成比は未公開。
当方(不破)も通院の際に、直接問診をしてもらう医師以外にも、病院内を忙しそうに小走りで通り過ぎる医師の姿を良く見かける。一方で食事をしている姿を見たことは皆無ということもあり(業務以外の行動だから当然なのだが)、指摘されてみれば「この忙しい中、どこで、どのような食事をしているのだろうか」という疑問が頭に思い浮かぶ。
今回は医師を対象に、「昼食はいつもどのようなものを、食べていらっしゃいますか?」と質問。複数ある人は一番多いケースを選んでもらったところ、次のような結果が出た。
↑ 医師の日々の昼食について(通常のスタイル、択一)
もっとも多いパターンは「病院内の食堂」。これが3割で、「家から持参」が2割強。売店や出入り業者の弁当を合わせると、78.9%が病院内での昼食という計算になる。[別所に配された詳細リリース]によると、「忙しい時間の節約」「弁当だとすぐ食べれるので昼休み時間を有効に使える」など手軽さ・時間短縮を意図した理由が多い。医師の多忙さゆえの院内昼食スタイルが透けて見える。「その他」の項目の具体例でも「マイクロダイエット」「カロリーメイトとお茶のみ」のように食事というよりは代替品的なもので済ませてしまう、あるいは代謝内分泌内科の部長自らが「時間がないのでカップラーメン」と回答し、「うーん」とうなってしまうという回答も見受けられる。
「昼食はいつもとれない」は4.6%でしかないが、回答には「忙しくて昼食=夕食ですよ」「昼ごはん食べて患者待たせると何言われるかわからない。だから、食べない」など、病院の外来時間帯においてフルタイムの活動を余儀なくされ、昼食を取る暇も無い医師の実情がかいま見られるコメントが多数確認できる。あまり報じられることのない医療現場の実態をかいま見れたようで、興味深い結果と言える。それと同時に、現在も通院を重ねている当方にしてみれば、誠に頭の下がる思いではある。
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