クレジットカード選択のポイントは「ポイント」
2011/02/16 12:10


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今調査は2011年1月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1889人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代30%・40代31%・50歳以上27%。
一般的にお金絡みのカードとしては「キャッシュカード」と「クレジットカード」の2種類が頭に思い浮かぶ。前者が「自分の」現金(キャッシュ)引き出しのために使うカードなのに対し、後者は「信用(クレジット)の上で借り入れをして」商品を先に受け取り、後で代金を支払うためのカード。前者は原則として誰でも作ることができるが、後者は金銭的信用の薄い人(例えば学生などのように定時収入の無い人)は持つことが出来ない場合が多い。
クレジットカードは上手に使えば非常に便利な「金融的道具」であり、その効力に惚れ込んだ人が多いせいか、世界中に広まっている(【「借金のワナ」……クレジットカードの広まり具合を世界地図でながめ見る】)。一方でその魔力(利用可能な額=今自分が持っている「お金」と勘違いしてしまい、自分の返済能力以上の買い物をする)に打ち負けてしまう人も多い(【アメリカの家庭内借金事情(改定・増補版)】)。
今調査母体では、全体の84.3%がクレジットカードを持っている。3枚以上持っている人が半数近くもいるのも確認できる。

↑ クレジットカードを持っているか
そのカード保有者に、カードを選ぶ際の重視点を聞いた結果が次のグラフ。お金周りのツールなのだから、セキュリティの問題を含めた信頼性、利用店舗の多さなどの便宜性が上位に来るだろう、と思われたのだが……

↑ クレジットカードを選ぶ際に重視するポイントは(複数回答)(保有者限定)
結果としては「サービスポイントの充実」がトップで、62.5%。それとほぼ肩を並べる形で「年会費が安い」が59.6%。いずれにしても便利さやセキュリティ上の問題より「いかに経済的か、お得か」でカードを選んでいることになる。第3位にようやく「信頼できる」が入っているが28.8%と、トップ2の半分以下でしか無い。
この状況については二つの解釈ができる。一つは「信頼性」「加盟店の多さ」「自分がよく利用する店で使える」などの便宜性より、単純にお得か否かを優先する、お得感優先主義。もう一つは、「信頼性や利用店舗など他の条件はどのカードもほぼ横並び。ならば違いを見出すのはポイントサービスや年会費くらいしか無いではないか」という、他の項目全幅信頼主義。実際、よほどひどいところでない限り、大きな違いは無い「ようにも見える」のは事実であり、なればこそお得感が上位にくるのは当たり前の話ともいえる。
ちなみに【クレカ・キャッシュカード・ポイントカードは8割超え……財布の中身はカードでいっぱい】によれば、クレジットカードの平均保有枚数は2.6枚。他のカードも合わせると、財布の中身は大いに膨らんでしまいそう。いわゆる「おサイフケータイ」でまとめたくなるのも理解できるというものだ。
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