ロシア南西部のベルゴロド州当局、バレンタインデーの自粛を通達
2011/02/11 12:00


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しかし同時に「今件は拘束力のある命令では無く、『そのように対処することが望ましい』とする推奨の通達である」とも付け加えている。例えばバレンタインデーにコンテストやダンスパーティーを学校長が計画しても、誰も彼を拘束したり非難することは無い、しかし州政府としては自粛することを「望んでいる」としている。
一方で現地メディアは州当局から「ハロウィンやバレンタインデーが、ロシアの伝統的な価値観を否定するもので悪しきものだ」と視聴者に説明するよう申し伝えられている。さらに動物園やナイトクラブをはじめとする多くの法人や団体は、今回の通達を受けて開催予定のイベントを中止した。

今件は同州の文化、特に対人関係上の慣習を守るため、「乱痴気騒ぎ的な、商業主義的な西洋の文化に汚染されないため」の措置としての通達な感はある。インターネット上のジョークとして、季節イベントで街中を仲が良い男女によって埋め尽くされるのに対し「クリスマス禁止」「今年のバレンタインデーは中止となりました」的な話で盛り上がるのはよくある話。しかし実際に公的機関によって(法的拘束力こそないものの)バレンタインデーやハロウィンのイベントの自粛が求められる状況に触れると、いささか滑稽な感がしてならない。
あるいは世の中の(カップルによる)お祭り騒ぎに心を痛めている一部諸氏に対して、「精神的・道徳的成長を阻害しかねない」という思いやりの気持ちからの「バレンタインデー禁止」的な措置であるのなら、多分に理解できなくも無いのだが。
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