実家住まいの独身働き人、実家にいくら入れている?

2011/01/26 12:10

このエントリーをはてなブックマークに追加
お金を渡すアイシェアは2011年1月25日、独身のビジネスパーソンに対する住まいに関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、実家住まいの人は約1/3であることが分かった。実家住まいの人では、実家に対して毎月3万円から5万円を「入れている」人がもっとも多く、約1/4を占めている。一方で一円も差し出さない人も2割以上確認ができる(【発表リリース】)。



スポンサードリンク


今調査はアイシェアが2011年1月13日から1月17日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対してパソコンのインターネット経由で行われたもので、東京都・神奈川県・埼玉県に在住し、結婚予定無しの未婚有職者を対象にしている。有効回答数は1192人。男女比は74.6対25.4、年齢階層比は20代7.3%・30代55.4%・40代37.3%。

「独身・有職・結婚予定無し・関東地域在住」という前提のもとで、現在実家住まいか否かを聞いたところ、実家住まいな人は34.9%。実家以外で生活している人は65.1%だった。

↑ 現在の住まいは実家か(結婚予定無しの未婚有職者)
↑ 現在の住まいは実家か(結婚予定無しの未婚有職者)

男性よりも女性の方が、壮齢層よりも若年層の方が実家率が高い。女性の実家率が高いのは、女性の一人暮らしに対する防犯上の不安から、歳を経るに連れて実家暮らしが減るのは経済上の安定・一人暮らしできるだけの財力の確保、そして「気まずさ」が原因として予想される。

このうち「実家暮らし」の人に、実家に毎月いくら入れているのかを聞いたところ、ボリュームゾーンは3万円-7万円という結果になった。

↑ 現在実家に毎月いくら入れているか(独身・実家住まい限定)
↑ 現在実家に毎月いくら入れているか(独身・実家住まい限定)

食事から何からすべて親にお任せのパターンから、食事は別々・居住場所だけ提供など、「実家暮らし」のスタイルは多種多様で、そのスタイルによって「入れる」額も違ってくる。家賃代わりだけの場合もあるし、食費も含めた意味も込めている、さらにはその他家事のサポートも意に含めていることもある。あくまでも今件は「全般的・平均的」という意味で解釈してほしい。

5万円プラスマイナス2万円がボリュームゾーンである一方、「無し」という回答が多いのも目立つ。多くは社会人として世に出たばかりで自分の身の回りの消費で精いっぱい、親もそれを分かっている場合だろう。あるいは親が心の広い人なのかもしれない。

これを属性別に見ると、それぞれの属性ごとの事情がかいま見られる。なお元データには20代のも掲載されているが、計測対象数が少ないため省略した。

↑ 現在実家に毎月いくら入れているか(独身・実家住まい限定)(属性別)
↑ 現在実家に毎月いくら入れているか(独身・実家住まい限定)(属性別)

男性より女性の方が全般的に額面が少なめなのは、やはり稼ぎが低いから。【若者の貯蓄は男性200万・女性150万円…? 一人暮らしの平均年収や貯蓄高】などを見れば明らか。そして30代より40代の方が高めなのもまた、稼ぎが良いからと考えて間違いない(多分に「引け目」を感じてのものだろうが)。



「実家住まいの独身が、実家にどれだけの額を家賃や食費として入れているか」。状況そのものはありがちだが、通常の家賃や年収と比べ、具体的金額はあまり伝えられる事は無い。今回の調査結果は希少価値のあるものとして、注目に値するといえよう。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2025 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS