ツイッター利用者の企業公式アカウントへのフォロー数、平均3件・ゼロ件も4割近く
2011/01/17 07:02
ネットエイジアは2011年1月14日、ネットPRによる消費者行動への影響に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちツイッターを利用している人は2割足らずで、その人たちにおいて「企業の公式アカウント」を1社もフォローしていない人は、4割近くに達している事が分かった。平均では3.0社をフォローしている計算になる(【発表リリース】)。
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今調査は2010年12月7日から14日にかけて携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1139人。自分自身の携帯電話を持っている・15歳以上の男女・週1回以上「パソコンで」ポータルサイトにアクセスし、よく見るあるいは利用するサービスとして「ニュース」が当てはまると回答した人が対象。よって調査母体は普通の人より、多少ながらも情報取得意欲が高い人と見ることが出来る。
今調査母体でツイッターのアカウントを持ち、利用している人は17.7%。社会全体一般や、インターネット利用者全体ではなく、さらにそこから「情報取得意欲が高い」などの条件で絞り込みが行われているため、やや高めな値が出ているといえる。
それではそれらの人たちは、企業の公式アカウントをどれだけフォローしているだろうか。【客との対話交流がメイン・企業のツイッター利用】や【メールとFacebookとツイッター、企業とネット消費者を結びつける媒体の関係】などにもあるように、公式アカウントを持つ企業側から見れば、フォロワー数はロイヤリティ(傾注度、信頼性、貢献度)の高い人の数を示すため、興味の沸くものといえる。
ツイッター利用における企業公式アカウントのフォロー数(ツイッター利用者限定)
1件もフォローしていない人は4割近く。1件が15.3%、2件が8.9%、3件が14.9%。あとは5件で9.9%とやや高めの値が出ているが、それ以降は端数レベル。加重平均による計算では平均3.0社という結果がリリースには記載されているが、「0件」「1-3件のごく少数派」「やや多めの5件」の3区分に大別できるとした方が状況は分かりやすい。
また男女別では男性よりも女性の方が、ややフォロー数が多い雰囲気がある。ブランド周りの情報を取得するためにツイッターを用いている人が少なくない以上、女性の方が多いのも納得できる。
「ツイッターは自分から情報発信もでき、意思疎通も可能なRSS」という例えがある。自分の好きな情報発信元だけを選んでカスタマイズできるあたりは、まさに言い得て妙。企業側でも対話ツールとしてはもちろんのこと、自社の最新情報を逐次受信してもらいたいがため、懸賞の応募条件にするなど多種多様な手口でフォロワーを増やそうと画策している。
しかし今結果を見れば分かるように、多くの人は1-3件、せいぜい5件ほどしか企業アカウントをフォローしていない。一時的にフォローしても取捨選択の過程で漸次フォローを外してしまうことは容易に想像がつく。企業側としてはいかにその取捨選択時に有意義さをアピールし、生き残れるようにするか、創意工夫が求められよう。
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