Facebookの利用者数と増加率上位国(2010年12月末分)
2011/01/06 12:00


スポンサードリンク
まずは直近、2010年12月における国別利用者数トップテン。アメリカ合衆国が桁違いに多いのはこれまで通りの話。

↑ 2010年12月におけるFacebookの利用者(万人)
ただし前回のグラフと比べれば分かるように、2位以降において、わずか数か月の間に大きな順位変動を起こしているのが分かる。例えば前回7位から3位へと大きな順位上昇を見せたインドネシアは、ついにイギリスを抜いて2位の座についている。【Facebookの地域別利用会員数など】でも触れているが、インドネシアはインターネット利用者の大部分がFacebook利用者でもあり、その多くが携帯電話経由でアクセスしていることが大きな特徴。パソコン経由のインターネットの浸透などと比べ、インフラの普及の点でスピードが速いのも納得がいく。
次が本題のグラフ。上記「現時点での利用者上位15か国」において、1年前・2年前からの増加率を示したものだが、「順位変動云々」としたインドネシア、そして元々利用者がさほど多くなかったフィリピンが異様なまでの増加率を見せているのがひと目でわかる。また1年前との比較でみると、その他にメキシコ、インド、ドイツがプラス100%超の値を見せている。

↑ 2010年12月におけるFacebookの利用者が、1年前・2年前と比べどれだけ増加しているかの割合(現時点で利用者数トップ15の国)
ドイツはともかくインド、メキシコなどと合わせ、新興国の伸び率が高めなのが見て取れる。
最後に2010年12月時点でFacebook利用者数上位30位の国のうち、直近1年間における利用者数増加率が100%超の国。要はこの1年間で利用者数の上昇率が非常に高く、しかも元々の利用者数がそれなりに居た国をグラフ化したもの。

↑ 2010年12月時点でFacebook利用者数上位30位の国のうち、直近1年間における利用者数増加率が100%超の国
一部ポーランドやドイツ、オランダなど例外もあるが、多くがアジア・南米の新興国に集中しているのが確認できる。以前の記事【SNSは携帯と共に急成長する】でも言及しているが、今後携帯電話は新興国で特に高い普及率・普及数の拡大を見せ(とりわけインドネシアが顕著な例)、それと共にソーシャルメディアの勢力拡大は勢いを増していく。今回のデータはその推論を裏付けた形といえよう。
スポンサードリンク
