お歳暮の 期待に応える 3アイテム「ハム・ソーセージ」に「カタログギフト」と?
2011/01/08 12:15
マイボイスコムは2010年12月27日、お歳暮に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、お歳暮としてもらうと嬉しいもののトップは「商品券」だった。次いでハム・ソーセージなどの「肉加工品」、「ビール類」が続いている。お歳暮贈呈者の贈呈性向と比較して、実際の贈呈では受け取り側の期待に応えていない、言い換えれば「贈られる相手のニーズが強い」商品の最上位もまた「商品券」という答えが出ている(【発表リリース】)。
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今調査は2010年12月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2442人。男女比は47対53、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代30%・40代31%・50歳以上26%。
お歳暮とは年末にお世話になった人に対して行う贈りもの。従来は直接訪問して感謝の意を表し、その際に行う贈呈品が該当する。最近ではデパートなどから配送手続きを行ったり、インターネット経由で自宅から発注することも多い。
そのお歳暮について、受け取る側の立場から「もらうと嬉しいもの」を答えてもらった結果が次のグラフ。もらうともっとも嬉しいものは「商品券」、次いで「肉加工品」だった。
↑ お歳暮にもらうと嬉しいもの(複数回答)
上位陣にはお歳暮の定番アイテムがずらりと並んでいる。そして「商品券」がトップにつき、「カタログギフト」も上位に顔を見せているのは、受け取り側が自由に商品を選べるからに尽きる。少なくとも「山盛りのビールを目の前に毎日酒盛り」や「今日から一日三食全部おかずはハム」「これから半年おやつはクッキー」といった悲劇(喜劇)を避けることができるからに他ならない。また、贈り手側としても「だぶりを避ける究極の手段」ともいえる。
一方で贈り手側の具体的なお歳暮の内容としては、最上位はお菓子、次いでビールの順。一番人気の「商品券」は4.7%でしかない。
↑ お歳暮は何を贈るか・贈ったか(贈った人贈る予定の人限定、複数回答)(再録)
「商品券」は自分で「もらうと嬉しい」にも関わらず「自分で贈った」人はほとんどいない。似たような傾向を「カタログギフト」(2.8%)も見せており、その裏付けとなる。
そこでこの「欲しいもの」「贈ったもの」双方の値を使い、「期待的中度」を算出してみる。「もらって嬉しい度合い」から「贈った度合い」を引けば、贈り手と受け手の「気持ちのズレ」が導き出せる。このズレが少ない方が良いのだから、100%から「気持ちのズレ」を引くことで、「数字が大きいほど気持ちのズレが少ない値」を算出できる。
↑ 期待的中度(1-(もらうと嬉しい-贈った))
やはり「商品券」がもっとも期待されている程には贈られていない(=届いていない)、次いで「カタログギフト」、そして意外にも「加工肉(ハム・ソーセージなど)」が低い値となっている。
この結果だけですべてを決めるのは早計だが、お歳暮などで「商品券やギフトカタログでは味気ないな」と考えている人がいたら、「ハム・ソーセージなどの加工肉」を贈ることを選択肢の一つとしてお勧めしたい。「お中元として貰うと嬉しいな」と多くの人に思われていながら、実際にはあまり贈られていない、実物の物品系商品の第一位に挙げられているのだから。
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