総額も件数も減るお歳暮事情

2011/01/05 07:06

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お歳暮マイボイスコムは2010年12月27日、お歳暮に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち今年度お歳暮を贈った・贈る予定の人において、5年前と比べてお歳暮にかける総額が減った人と答えた人は17.3%となり、増えたと回答した人7.4%と比べ10ポイント近く多かったことが分かった。変わらないとする回答者は7割強だった(【発表リリース】)。



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今調査は2010年12月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2442人。男女比は47対53、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代30%・40代31%・50歳以上26%。

今調査母体では調査時点で今年度分のお歳暮を贈った、あるいは贈る予定がある人は61.5%。

↑ 今年度はお歳暮を何件贈ったか・贈る予定か
↑ 今年度はお歳暮を何件贈ったか・贈る予定か(再録)

その人たちに、5年前と比べてお歳暮にかける金額の総額はどのように変化したのかを聞いた結果が次のグラフ。冒頭で触れたように「変化なし」が7割を超える一方、「減った」人が「増えた」人を10ポイント近く上回る結果となった。

↑ 5年前と比べてお歳暮にかける金額の総額に変化はあったか(今年贈る人・贈った人限定)
↑ 5年前と比べてお歳暮にかける金額の総額に変化はあったか(今年贈る人・贈った人限定)

5年も経てば人付き合いも増え、贈呈しなければならない人も増えるはず。贈る機会が増えることは容易に想像できるが、その上で贈呈額が減った人が多いということは、「失職などで贈る相手が減った」「贈る相手を絞り込むようになった」「お歳暮の贈呈レートを下げた」などの状況が想定できる。

総額だけでなく、贈呈件数そのものの減少も確認できる。

↑ 今年度お歳暮を何件贈ったか・贈る予定か(過去との比較)
↑ 今年度お歳暮を何件贈ったか・贈る予定か(過去との比較)(再録)

これらは景気低迷、消費性向の減退が大きな要因といえるが、このような動きに対し各種業者も多種多様な工夫をして、売り上げ減少分をサポート補おうと努力をしている。


↑ 2009年の報道だが、すでにこの時点でお歳暮商戦の売り上げ低迷と、それに対して「自宅向け需要」の拡大(言い換えれば「自分自身へのお歳暮」)で穴埋めをしようとする動きが伝えられている。

お歳暮事情は今後、現在の経済状況をにらみながら、インターネット通販を用いた注文事例が増加していることも合わせ、さらに大きな変化を見せていくに違いない。



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